菊地唯夫

菊地 唯夫

1965年12月4日生まれ。神奈川県出身の実業家であり、現在、ロイヤルホールディングス株式会社の代表取締役会長を務める。

早稲田大学政治経済学部で学んだ後、1988年4月に株式会社日本債券信用銀行（現あおぞら銀行）に入行し、キャリアをスタートさせた。銀行勤務のかたわら、1993年にはフランスのエセック・ビジネススクール大学院大学に留学し、MBAを取得。帰国後、日本債券信用銀行では頭取秘書役などの要職を経験した。金融分野での専門性を深め、2000年2月にはドイツ証券会社東京支店に入社。投資銀行本部ディレクターとして、企業の資金調達やM&Aに関わる業務に携わった。

2004年4月、食とホスピタリティを事業の中核とするロイヤルホールディングス株式会社に転じ、執行役員総合企画部長兼法務室長に就任。企業の根幹に関わる企画、法務分野を統括した。その後、取締役として、総合企画部長や法務部長、グループマネジメント部長、事業統括本部副本部長（財務・経営計画担当）、管理本部長といった多岐にわたる役職を歴任。経営の中枢で手腕を発揮し、会社の成長戦略や組織改革を推進した。2010年3月には代表取締役社長に昇格し、経営の最高責任者となる。さらに2016年3月には代表取締役会長兼CEO（最高経営責任者）に就任。2019年からは代表取締役会長として、引き続き経営の舵取りを担っている。

本業の傍ら、教育分野にも貢献しており、京都大学経営管理大学院の特別教授を務めている。また、出身大学である早稲田大学の関係者による料飲関連業界のOB/OG組織である料飲稲門会の会長も務める。

2021年7月には、新型コロナウイルス感染拡大防止のための「まん延防止等重点措置」が適用されていた期間中の行動が週刊文春電子版によって報じられた。報道によると、菊地氏は、同年7月8日に東京都内の飲食店において、モスフードサービスやSRSホールディングス、ジョイフルなどの飲食業界関係者計5名と共に、約3時間にわたり酒類を伴う会食を行っていたとされる。当時の「まん防」下では、飲食店の利用は同一グループ2名以内、滞在時間は90分以内とする協力依頼が出されており、この会食は規定に抵触する行為であった。この報道に対し、ロイヤルホールディングスは週刊文春の取材に対し「認識が甘かった」とコメントしている。

菊地氏は、金融業界での経験と食品・外食産業での経営実績を兼ね備え、ロイヤルホールディングスを持続的に成長させるための経営戦略を指揮している。

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