菊地大稀

菊地 大稀（きくち たいき）選手のプロフィール

菊地大稀は、1999年6月2日に新潟県佐渡市で誕生したプロ野球選手で、読売ジャイアンツの投手として活躍しています。彼は右投左打で、最速154km/hを超える直球が持ち味の大型右腕です。菊地の投球スタイルには、縦に割れるスライダーとフォークボールのコンビネーションが含まれており、これが彼の高い三振奪取能力の源となっています。

経歴

プロ入り前

菊地は佐渡市立真野小学校の1年生の頃から野球を始め、佐渡市立真野中学校では3年生の時に佐渡市選抜メンバーとして離島甲子園に出場しました。新潟県立佐渡高等学校では1年生の夏からベンチ入りし、3年生の春には県大会の4回戦に進出しましたが、同年夏の大会では初戦で敗退し、甲子園出場は叶いませんでした。その投手としての才能が注目され、プロ志望届を提出しましたが、ドラフトでは指名を逃しました。

その後、桐蔭横浜大学へ進学。大学では怪我やコロナ禍によるリーグ戦の中止などの影響もあり、4勝という結果に留まりました。しかし4年秋には神奈川大学相手に14奪三振を記録するなど、才能を示し、最優秀投手とベストナインにも選ばれました。2021年10月にはプロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから育成6巡目で指名を受けたことは、佐渡島出身者としての初の快挙でした。

ジャイアンツ時代

プロ入り後、菊地は2022年に4月28日までにイースタン・リーグで12試合に登板し、防御率3.00を記録。4月29日には阪神タイガース戦で一軍初登板を果たし、2イニングを無失点に抑える好投を見せました。その後、登録を抹消されて二軍で再調整を行い、39試合に登板して2勝11セーブ、防御率2.20と優れた成績を収めました。その功績により、イースタン優秀選手賞に選出されました。

2023年はイースタン・リーグで6試合に登板し、1.64の防御率を記録。その後、一軍への昇格を果たしました。同年5月の広島東洋カープ戦ではプロ初勝利を挙げ、10月3日の中日ドラゴンズ戦では初セーブも記録しました。最終的には50試合に登板し、防御率3.40という結果を残しました。オフには2300万円増の契約更改をし、結婚も発表しました。

選手としての特徴

菊地は身長186cmという恵まれた体格を持ち、強烈な速球で打者を打ち取る能力に優れています。また、中学時代には柔道をしており、初段の資格を持つなど、基礎体力にも自信があります。離島甲子園での指導者との繋がりや、大谷翔平選手をはじめとする他のスター選手に影響を受けた彼の目標は、高いレベルの野球選手として成長することです。2023年度からは「足袋型スパイク」を使用しており、その革新的なアプローチも彼のプレースタイルに新たな可能性を加えています。

菊地大稀選手は、今後もさらなる成長が期待される若手の有望選手であり、日本プロ野球界での活躍に注目が集まっています。

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