菊川未紀

菊川未紀: 女子プロボクシング界のテクニシャン

菊川 未紀（きくかわ みき）は、1974年12月15日生まれで、愛知県豊田市出身の女子プロボクサーである。彼女はキャッチフレーズにもあるように、「女子ボクシング界ナンバーワンのテクニシャン」と称され、ボクシングにおいて高い技術力を持つ選手として知られている。菊川は中日ボクシングジムに所属し、彼女のボクシング人生は中学生の頃から始まり、実に多くの試合と経験を積んできた。

来歴

菊川は、東海ボクシングスポーツジムで中学生の時からボクシングを学び始めた。1998年度にはアマチュアMVPを受賞し、その実力を証明した。プロデビューは同年2月14日、アメリカ・ミズーリ州スプリングフィールドでのタラ・マクドナルド戦で、見事KO勝利を収めた。以降、5月22日には後楽園ホールで安知薫との対戦を果たし、判定勝利を掴む。その当時、国内には女子プロボクシング組織が存在しなかったため、彼女はキックボクシング連盟のリングでの試合が多かった。

その後、彼女はさまざまな試合を経験し、日本人初の世界王者であるシュガーみゆきとエキシビションマッチを行うなど、着実にキャリアを積んでいった。

JWBC時代

1999年5月31日、菊川は日本女子ボクシング協会（JWBC）が旗揚げした「LADY GO!」に参加し、柴田早千予とのエキシビションに出場した。7月2日には、JWBC初戦としてタラ・コクランをTKOで下し、この年から新たなステージに入った。しかしその後の試合では、時には判定敗北を喫しつつも、少しずつ経験を重ねていった。2002年には緑ジムに所属し、新たな挑戦が待っていた。

2004年10月には小八ヶ代真紀との日本フェザー級王座決定戦で判定勝ちし、初タイトルを獲得した。2007年からはカリフォルニア州に移り、トレーニング地をアメリカに移した菊川は、各地でおこなわれる試合に挑戦し続けた。

JBC時代

2008年にはJBCに合格し、再び国内で試合をする機会を得た。特に5月には約1年半ぶりの試合を後楽園ホールで行い、ここでの天空ツバサ戦は記念すべき一戦となったが、残念ながらTKO負けとなった。その後も試合を重ね、江村里子や山口直子との対戦を経て、勝利も経験しながらキャリアを重ねた。

2012年6月には後楽園ホールでの試合に臨むも、敗北し、これを最後に引退を決意する。彼女は、長いキャリアの中で多くのタイトルを獲得し、他のボクサーたちに多大な影響を与えた。

戦績

最終的な戦績は、JBC公認前の試合で16戦し9勝（2KO）6敗1分、JBCでは8戦して3勝5敗という内容である。特に彼女は、第2代JWBC日本フェザー級王者としてその名を知られるようになった。

人物

菊川未紀は、プロデビュー前にキックボクシングでの試合経験も持つことで知られています。これにより、彼女は日本女子ボクシング協会創設前から活動を続けてきた先駆者の一人となり、今でも多くの選手に目標とされている。元世界王者の風神ライカにとっても、アマチュア時代からの目標の選手でもあった。

このように、菊川未紀は女子ボクシング界での不屈の精神と卓越した技術を持ち、多くのファンに支持されている選手である。

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