菊正宗酒造記念館

菊正宗酒造記念館は、兵庫県神戸市東灘区に位置する、日本酒メーカー菊正宗酒造の企業博物館です。この記念館は、国の重要有形民俗文化財に指定された566点もの酒造資料を含む、貴重なコレクションを所蔵しており、酒造りの歴史と文化を深く学ぶことができる施設として知られています。

現在の記念館は、阪神・淡路大震災からの復興の象徴として再建されました。旧記念館は、1659年（万治2年）に建てられた酒蔵を1960年（昭和35年）に移築したものでしたが、1995年（平成7年）の震災で倒壊してしまいました。しかし、所蔵品は手作業による慎重な回収作業により、その多くが損害を免れ、修復可能な状態で発見されました。

再建された記念館は、地上2階建ての耐火耐震構造で、伝統的な酒蔵の建築様式を模しています。本瓦葺の屋根や焼杉板張りの外壁、辻塀など、旧館の部材を一部継承しながらも、新たな技術とデザインが融合されています。館内では、酒造りの歴史に関する資料展示の他、お酒の楽しみ方やマナーに関する映像ライブラリーも用意されており、多角的に日本酒文化を学ぶことができます。また、利き酒や酒類の販売も行われており、訪れた人が実際に日本酒を体験できるのも魅力の一つです。

さらに、この記念館は携帯電話向け位置情報ゲーム『コロプラ』のお土産スポンサーでもあり、ゲーム内でのコロカ配布施設の一つとなっています。これにより、ゲームユーザーにとっても訪れる価値のあるスポットとなっています。

利用情報

• - 所在地：兵庫県神戸市東灘区魚崎西町1-9-1
• - 営業時間：09:30 - 16:30（入場は16:00まで、団体は要予約）
• - 入館料：無料
• - 休館日：年末年始（2023年度は12月30日から1月4日）
• - その他：ひょうごっ子ココロンカードの対象施設

交通アクセス

• - 六甲ライナー 南魚崎駅 徒歩4分
• - 阪神電車 魚崎駅 徒歩7分

記念館は、単に資料を展示するだけでなく、日本酒の歴史、文化、そして酒造りの技術を伝える場として、地域社会に貢献しています。酒造りの伝統を守りながら、現代のニーズに合わせた新しい試みも取り入れ、日本酒ファンだけでなく、地域住民や観光客にとっても魅力的なスポットとなっています。

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