菊池純礼

菊池純礼について

菊池純礼（きくち すみれ、1996年1月15日生まれ）は、日本のスピードスケートとショートトラックの選手であり、現在は富士急行に所属しています。また、日本スケート連盟のナショナル強化選手（A指定）に選ばれています。彼女は異なる競技において顕著な成績を収めており、多くのファンから注目を集めています。

出身とスポーツキャリアの始まり

彼女は長野県南佐久郡南相木村出身で、幼少期から氷上スポーツに親しんでいました。特にショートトラックに熱心に取り組んでおり、スピードスケート競技も「楽しいから」と積極的に行っています。中学校時代には、全国中学校スケート大会で1000mの優勝を果たし、才能を示しました。

2012年には、インスブルックで開催された冬季ユースオリンピックに出場し、スピードスケートとショートトラックで合計3個の銅メダルを獲得するなど、その名を広めました。

学生時代の活躍

長野県小海高等学校に進学した後も、彼女の活躍は続きます。2013年1月にはインターハイのショートトラック1000mで2位に入賞し、同年9月には全日本距離別ショートトラック選手権で女子1000mの優勝をつかみ取り、高校生として初めての快挙を達成しました。この功績により、ワールドカップ代表に選出されることとなりました。さらに、2014年春にはトヨタ自動車スケート部に入部しました。

オリンピックへの道

2018年の平昌オリンピックでは、彼女は姉妹たちと共に代表選手として選ばれました。全4種目に出場しましたが、個人種目では1500mで11位、リレーでは6位という成績でした。オリンピックを経て、彼女は更なる挑戦を志し、2019年5月に富士急行へ移籍しました。そこで、スピードスケートとショートトラックの両方で挑戦できる環境を手に入れました。

移籍後の同年12月には、スピードスケート全日本選手権のオールラウンド部門で女子3種目でトップに立ち、総合優勝を果たすなど、才能を発揮し続けています。

北京オリンピックでの活躍

2022年の北京オリンピックでは、ショートトラック混合リレーに出場しましたが、予選では4着となりました。女子500mでは、準々決勝に進出するも、アメリカ選手との接触によって転倒し、残念ながら救済措置の適用を受けられず、準決勝には進むことができませんでした。一方で、女子1500mでは、スロースタートの中で2周目に加速し、独走で8位に入賞し、注目を集めました。この成績は、ショートトラックの男女個人種目における日本の唯一の入賞となり、彼女は日本女子ショートトラック選手として、2006年トリノオリンピック以来の入賞を果たしました。

菊池家のまつわるエピソード

彼女は5人姉妹の末っ子であり、姉たちもオリンピック代表に選ばれた実績があります。次姉の菊池彩花は、平昌オリンピックのチームパシュートで金メダルを獲得し、三姉の菊池悠希も北京オリンピックに出場しました。母親は、「姉妹の中で自分の居場所を見つけ、視点が鋭い」と語っており、彼女の競技に対する姿勢が評価されています。父親の菊池毅彦は南相木村の前村長という経歴を持っています。

菊池純礼は、オリンピックの舞台で自らの道を切り拓いてきた選手であり、今後の活躍がますます期待されています。

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