華麗な探偵ピート&マック

『華麗な探偵ピート&マック』（原題：Switch）は、1975年から1978年にかけてアメリカのCBSで放送された人気テレビドラマです。日本では、テレビ朝日系列で『セイコーホームシアター"S"』枠にて1976年から1978年にかけて放送され、海外ドラマとしては初めて二ヶ国語放送を実施した作品としても知られています。

物語は、定年退職したベテラン刑事フランク・マクブライドが、かつて自分が逮捕した凄腕の詐欺師ピート・ライアンを相棒に迎え、探偵事務所を開設するところから始まります。マクブライドは、ライアンの卓越した詐欺スキルを逆手に取り、狡猾な犯罪者たちを罠にかけ、その悪事を暴いていきます。まるで映画『スティング』を彷彿とさせるような、巧妙で華麗な騙しのテクニックが、このドラマの大きな魅力の一つです。

ピート・ライアン役には、『オースティン・パワーズ』シリーズでおなじみのロバート・ワグナーが、フランク・マクブライド役には、『ローマの休日』など数々の名作に出演してきたエディ・アルバートが起用されました。二人の息の合った掛け合いは、視聴者を大いに楽しませました。また、日本語吹き替え版では、ピート・ライアン役を城達也が、フランク・マクブライド役を佐野浅夫が担当し、その渋くダンディな声がドラマの魅力をさらに引き立てました。

その他、出演者としては、マルコム・アーゴスマックス役にチャーリー・カラス（声：城山知馨夫）、マギー役にシャロン・グレス（声：野沢雅子）らが名を連ねています。個性豊かなキャラクターたちが織りなす人間模様も、このドラマの見どころです。

『華麗な探偵ピート&マック』は、単なるクライムドラマに留まらず、コミカルな要素や、二人の友情を描いた人間ドラマとしての側面も持ち合わせています。1970年代を代表する人気テレビドラマとして、今なお多くのファンに愛され続けています。その魅力は、時代を超えて色褪せることはありません。

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