萩 (樅型駆逐艦)

駆逐艦「萩」（はぎ）についての詳細

「萩」は、大日本帝国海軍の駆逐艦であり、樅型駆逐艦の11番艦にあたります。その名の艦は、あわせて橘型の「萩」が存在するため、初代の「萩」に対して「萩 (初代)」または「萩I」と称されることがよくあります。1940年、艦は哨戒艇に位置づけを変更され、その後、第三十三号哨戒艇と改名されました。そして、1941年12月22日にはウェーキ島上陸作戦において、接岸を試みた結果、擱座して放棄されることとなりました。

艦歴の概略

「萩」は、1920年の2月28日に浦賀船渠にて起工され、同年の10月29日に進水を果たしました。そして1921年4月20日に竣工を迎えます。その後、艦は1937年に日中戦争に参加し、華北沿岸の作戦に従事しました。

1940年には哨戒艇に変更され、第三十三号哨戒艇に改名されました。1941年11月20日には南洋部隊に編入され、ウェーク島攻略作戦にも関与しました。具体的には、11月20日に呉を発し、サイパンを経由して12月2日にルオットに到達。その後、ルオットからの出発を経て、陸戦隊を収容して再びルオットに戻るという行動をしました。

12月8日、ウェーク島の攻略部隊として、軽巡洋艦「夕張」及び特設巡洋艦の「金剛丸」、「金龍丸」と共に出撃しました。12月10日にはウェーク島に到着するも、天候が悪化し、艦の動揺により「金剛丸」と「金龍丸」は大発を降ろせないという困難に直面。その結果、駆逐艦2隻も失われ、攻略部隊はルオットに引き返さざるを得ませんでした。しかし、その中で「第三十二号哨戒艇」と「第三十三号哨戒艇」は無事に大発を降ろし、陸戦隊の移乗に成功しましたが、避退命令に従い、その陸戦隊は取り残されてしまいました。この隊は駆逐艦「睦月」に収容されました。

後に、ウェーク島攻略は再度行われることとなり、その時には兵力増強が行われました。攻略部隊は揚陸を行うために、最悪の場合には哨戒艇を擱坐させることを決定します。12月21日にルオットから再び出撃し、12月22日にウェーク島に到着しました。

この際、「第三十二号哨戒艇」は大発を無事に降ろすことができましたが、「第三十三号哨戒艇」は擱坐を余儀なくされることに。その後「第三十三号哨戒艇」も大発を降ろし、最終的には彼らは陸戦隊を上陸させることに成功しました。

1942年には艦は除籍され、このように「萩」はその艦歴を終えることになります。

艦長の履歴

艦長には多くの指揮官が就任し、初代艤装員長の中島直熊 少佐が1920年9月1日から艦長に就任し、その後は様々な長官が歴任していきます。1921年から1942年にかけて、多くの指揮官たちが「萩」の艦長を歴任し、艦の運営に重要な役割を担いました。

「萩」の艦歴は多くの戦闘に関与しながらも、その艦が持つ名誉と誇りの証として、今に語り継がれています。

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