萩岩睦美

萩岩睦美：幻想と温かさに満ちた漫画世界

萩岩睦美は、1962年1月12日生まれ、福岡県北九州市出身の漫画家です。北九州市立引野中学校、福岡県立八幡中央高等学校を経て、大分県立芸術短期大学デザイン科を卒業。現在は北九州市に在住し、デンマーク人の夫と暮らしています。

デビューと初期の活躍

1978年、『りぼん4月大増刊号』（集英社）に掲載された「はとポッポが歌えれば」でデビュー。当時の『りぼん』では、ファンタジー要素を取り入れた作風で、幻想的で心温まる作品を数多く発表し、看板作家として活躍しました。代表作としては、『銀曜日のおとぎばなし』や『小麦畑の三等星』が挙げられます。これらの作品は、美しい絵柄と心に響く物語で、多くの読者を魅了しました。

『りぼん』休筆後の活動

『りぼん』を休筆した後は、『コーラス』（集英社）で執筆活動を再開し、現在は主に『YOU』（同）で作品を発表しています。2010年7月には公式ホームページを開設し、ファンとの交流も積極的に行っています。

2011年には、萩岩睦美の他、文月今日子、山田圭子による「地元ゆかり 少女漫画家3人展」が北九州市で開催され、地元ファンを中心に多くの来場者で賑わいました。2019年春には、初の単独原画展「萩岩睦美展」が北九州市で開催され、その美しい原画の数々が多くの人々を魅了しました。

作品の特徴

萩岩睦美の作品は、ファンタジー要素を取り入れたものが多く、独特の世界観と温かい物語が特徴です。登場人物たちの繊細な感情表現や、美しい背景描写も魅力の一つです。また、作品全体に流れる優しいメッセージは、読者の心を温かく包み込みます。

多岐にわたる作品群

萩岩睦美は、少女漫画を中心に、絵本や学習漫画など、幅広いジャンルで作品を発表しています。

漫画作品（一部）

シネマ・ドリーム（1980）
ミッドナイトはりねずみ（1981）
小麦畑の三等星（1982-）
銀曜日のおとぎばなし（1983-）
パールガーデン（1985-）
魔法の砂糖菓子（1986-）
うさぎ月夜に星のふね（1987-）
悪魔という名の天使（1988）
アラビアン花ちゃん（1989）
くるみの森（1991-）
プ〜イ（1993）
うりちゃんとくりちゃん（1994）
鳥の家（1996）
水玉模様のシンデレラ（1997-）

絵本

くりちゃんのふしぎながっき

学習漫画

マリア・フォン・トラップ（世界の伝記NEXT）

地域への貢献

萩岩睦美は、北九州市の人権推進運動マスコットキャラクター「モモマルくん」のデザインを手がけるなど、地域社会への貢献も行っています。

萩岩睦美の作品は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。その幻想的で温かい世界観は、これからも多くの読者の心を魅了していくことでしょう。

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