落葉が雪に

落葉が雪に

「落葉が雪に」（おちばがゆきに）は、1976年10月10日にリリースされた布施明のシングル曲です。この曲は、布施明自らが作詞・作曲を手掛けた作品であり、当初は井上順のために制作されましたが、後にCMとして布施自身が歌うことになり、大ヒットを記録しました。

本作は、オリコンチャートで週間1位を獲得し、布施明にとってはこの時点での最後の1位曲となりました。また、売上も約40.4万枚を達成し、多くのファンに支持されています。特に1976年の年末に放送された『第27回NHK紅白歌合戦』でもこの楽曲が披露され、歌唱力とともにその魅力を多くの人々に印象付けました。

曲の背景について触れると、布施明は「落葉が雪に」を制作する際に、井上順が本来はこの曲を歌う予定だったが、最終的には自身がその歌を歌うことになったと語っています。あるテレビ番組で、井上が「本当は僕が歌う予定だったの？」と問いかけると、布施は軽い冗談として「君が歌ったらお蔵入りか廃盤になっていた」と返答したエピソードもあります。このエピソードは、楽曲のユニークな経緯を物語っています。

また、「落葉が雪に」はサントリーのゴールドラベルのCM曲としても広く知られています。このタイアップによって音楽と広告が結びつき、より多くのリスナーに親しまれる結果となりました。

収録曲には「落葉が雪に」の他に、もう一曲「夢のむこうへ」も含まれています。こちらも布施明が作詞・作曲を手掛けており、編曲は船山基紀によるものです。「夢のむこうへ」もまた、布施の独自の音楽性が感じられる楽曲として評価されています。

このシングルは、布施明の音楽キャリアにおいて重要な位置を占めており、今なお多くのファンに愛される名曲として記憶され続けています。楽曲の優れたメロディーと心に響く歌詞は、聴く人の心を動かす力を持っており、彼の音楽が持つ普遍的な魅力を物語っています。

「落葉が雪に」は、季節感を感じさせる歌詞と、雪への比喩が印象的で、聴く者に深い感慨をもたらします。そのため、布施明のファンはもちろん、幅広い音楽愛好者にとっても一度は聴いておくべき名曲といえるでしょう。

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