布施明

経歴と業績

布施 明（ふせ あきら、本名：布施 晃）は、1947年12月18日生まれの日本の歌手、シンガーソングライター、俳優です。東京都三鷹市に生まれた彼は、都立府中高校から豊島実業高等学校に転校し卒業しました。1965年に音楽界にデビューし、以降40年以上にわたって活躍を続けています。

布施は、歌手としてのキャリアを始めるにあたり、事務所の先輩であるザ・ピーナッツの影響を受けて音楽の道を志しました。高校時代には日本テレビ系のオーディション番組『味の素ホイホイ・ミュージック・スクール』に合格し、その結果、渡辺プロダクションにスカウトされました。デビュー曲「君に涙とほほえみを」は、キングレコードからリリースされ、布施の名を広めるきっかけとなりました。その後、数々のヒット曲を世に送り出していきます。特に「恋」「霧の摩周湖」「愛は不死鳥」などは、今でも多くの人に親しまれています。

俳優としても多くの舞台やドラマに出演。一際の注目を集めたのは、1969年に放送されたTBSテレビのドラマ『S・Hは恋のイニシァル』での主演です。映画『ラヂオの時間』、ミュージカル『オケピ!』やさまざまなテレビドラマにも出演し、その演技力も評価されています。

ヒット曲の連発の一方で、長らく「無冠の帝王」とされていた布施ですが、1975年にシンガーソングライター小椋佳から提供された「シクラメンのかほり」が大ヒット。これにより、1975年の第17回日本レコード大賞や第6回日本歌謡大賞をはじめ、多くの賞を受賞することになります。

年末恒例の『NHK紅白歌合戦』にも常連として出場し、日本の男性歌手の中でも確固たる地位を築いていきました。特に、2004年には通算20回目の出演を果たしました。2005年には『仮面ライダー響鬼』の主題歌「少年よ」をリリースし、25年ぶりにオリコンTOP20入りし、注目を集めた時期もありました。

私生活では、1980年にハリウッド女優オリヴィア・ハッセーと結婚し話題となりましたが、1989年に離婚。以降、日本に帰国し、活動を再開します。2013年には歌手の森川由加里と再婚しました。

近年では、持病の声帯ポリープによる影響があったものの、2019年に手術を回避し、活動を継続。2020年には音楽活動55周年を迎え、今もなお第一線で活躍し続けています。

ディスコグラフィとメディア出演

布施明の音楽キャリアは膨大なディスコグラフィに表れています。シングルやアルバムのリリースは数多く、2015年の50周年記念のコレクションBOXまで、様々なアルバムが発売されています。

テレビ出演も多数あり、NHKや日本テレビ系の番組に幅広く出演。名曲の数々を披露し、視聴者の心をつかんできました。日本の音楽界において布施明は欠かせない存在であり、今も多くのファンに愛されています。

もう一度検索