葛原バイパス

葛原バイパス

葛原バイパスは、秋田県鹿角市十和田末広から大館市猿間を結ぶ、国道103号（国道104号・国道285号重複）のバイパスです。終点では大館バイパスに接続し、広域的な交通ネットワークを形成しています。

概要

バイパス建設以前の旧道は、米代川左岸の狭隘な区間を通っており、特に大館市沢尻地内では線形不良が問題となっていました。この状況を改善するため、1999年に米代川右岸を通るバイパスとして事業化されました。

事業化後、秋田県の財政事情や新たな土の確保が困難であったため、全線開通は2019年まで延期されていました。しかし、2008年に「国道103号改築促進期成同盟会」や「北奥羽開発促進協議会」から早期整備の要望が出され、さらに2013年8月の秋田・岩手豪雨でJR花輪線土深井駅周辺の現道が陥没するなど、ライフラインとしての道路の重要性が高まりました。これらの状況を受け、開通は2016年度に前倒しされ、2016年10月27日に全線開通しました。

路線データ

総延長：5.5 km
起点：秋田県鹿角市十和田末広字坂ノ下77番
終点：秋田県大館市猿間字中谷地278番1
車線数：完成2車線

歴史

1999年（平成11年）：事業化。
2009年（平成21年）2月：0.7 km（全体の47%）供用開始。
2014年（平成26年）度：葛原新大橋の架橋が完了、全体の90%が完成。
2016年（平成28年）10月27日：全線開通。

路線状況

葛原バイパスは、起点の米代川左岸から右岸への橋梁である葛原新大橋を含む市境までの0.76 kmを秋田県鹿角地域振興局が担当し、終点までの4.74 kmを北秋田地域振興局が担当しています。

道路施設

葛原新大橋：米代川を渡る主要な橋梁です。

地理

葛原バイパスは、鹿角市と大館市を結ぶ米代川沿いの地域を通過します。周辺は自然豊かな農村地帯であり、バイパスの開通により、地域間のアクセスが向上しました。

交差する道路

国道103号旧道
市道

脚注

国土交通省による再評価結果（平成21年度事業継続箇所）

関連項目

日本のバイパス道路一覧
東北地方の道路一覧

外部リンク

秋田県 建設部 道路課
鹿角地域振興局 建設部
北秋田地域振興局 建設部

もう一度検索