蒲郡競艇場前駅

蒲郡競艇場前駅について

蒲郡競艇場前駅（がまごおりきょうていじょうまええき）は、愛知県蒲郡市竹谷町に位置する名古屋鉄道の蒲郡線の駅です。駅番号はGN21で、JR東海の東海道本線三河塩津駅と隣接しています。

歴史

この駅が開業する以前、蒲郡市内の三河鹿島駅と蒲郡駅の間には、拾石駅、竹谷駅、江畑駅といった3つの駅が存在しました。特に拾石駅は、列車の交換ができる島式ホームを持つ駅でしたが、1944年には竹谷駅と江畑駅は営業を休止しました。その後、1953年に塩津駅が開業し、竹谷駅・江畑駅を統合することになりました。1978年にはさらに駅統合が進み、拾石駅と塩津駅の統合により、1968年に蒲郡競艇場前駅が新たに開業されました。

当駅の魅力的な特徴の一つは、かつて日本で一番長い駅名（15文字）であったことです。ただし、現在では名鉄で最も長い駅名は瀬戸線の「大森・金城学院前」となり、蒲郡競艇場前駅はその次に位置付けられています。競艇場利用者のための重要な駅として機能する時期もあり、特に競艇場が開催される日には、駅に臨時の駅員が配置されていました。

2008年には、駅の東側にあった油井踏切が廃止され、代わりに自転車も通行可能な横断歩道橋が設置されました。それに伴い、蒲郡競艇場前駅から蒲郡駅までの踏切はすべて廃止され、より安全な交通環境が整備されました。

駅の構造

蒲郡競艇場前駅は、単式ホーム1面1線の地上駅です。駅は無人駅で、乗車と降車口がそれぞれ1箇所ずつ設けられています。自動券売機が設置されており、停車する全ての列車がワンマン運転であるため、乗降がスムーズに行えます。ホームの長さは4両分で、外観からはJR東海の三河塩津駅と共同使用のように見えますが、実際には共用部分は跨線橋のみです。駅周辺の清掃活動は地元の市民団体が行っており、地域コミュニティとのつながりが深いです。

利用状況

蒲郡競艇場前駅の利用者数は、過去において変遷を見せています。2013年度のデータによれば、1日平均の乗降人員は256人であり、名鉄全駅中273位、西尾線・蒲郡線内では22位となっています。1992年度には679人が利用しており、名鉄全駅中257位、西尾線・蒲郡線内で16位という結果でした。近年の乗降人員の推移を踏まえ、駅の重要性や地域の利用者のニーズも反映されています。

駅周辺

蒲郡競艇場前駅の周辺には、バス停や小さな商業施設などがあり、地元の住民や競艇場の訪問者に便利な立地となっています。隣駅は名古屋鉄道蒲郡線の三河鹿島駅で、蒲郡駅と接続しています。これらの駅とあわせて地域の交通網が形成されており、蒲郡市の発展に寄与しています。

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