蒼鷹 (隼型水雷艇)

蒼鷹 (あをたか)

蒼鷹は、日本海軍に所属する水雷艇であり、隼型水雷艇のうちの第6番艦です。この艦には「蒼鷹」という名前の初鷹型急設網艦が存在するため、区別するために「蒼鷹 (初代)」や「蒼鷹I」とも呼ばれることがあります。

艦歴

蒼鷹の建造は、1900年（明治33年）に始まり、当初の名前は第七号百二十噸水雷艇でした。その後10月15日に「蒼鷹」と命名され、1901年（明治34年）2月7日には水雷艇に編入されて一等に等級付けされました。

艦の起工は1902年（明治35年）4月15日、呉海軍造船廠で行われ、1903年（明治36年）3月14日に進水し、同年の8月1日に完成しました。

この艦艇は、日露戦争において重要な役割を果たしました。具体的には、旅順口攻撃や、日本海海戦における第九艇隊の司令艇として夜戦に参加したことが挙げられます。これにより、蒼鷹は戦時中にその名を知られる存在となりました。

戦後、1922年（大正11年）4月1日に艦籍から除籍され、同日内に雑役船に編入されました。そして、曳船兼交通船としての任務を担い、佐世保海軍工廠に配属されました。

1927年（昭和2年）9月19日には廃船となり、その歴史に幕を閉じました。

参考文献

蒼鷹の歴史や詳細については、いくつかの資料が存在します。まず、国立国会図書館デジタルコレクションが有益です。また、海軍大臣官房が1940年に出版した『海軍制度沿革. 巻8』や、片桐大自の著書『聯合艦隊軍艦銘銘伝』も貴重な資料です。

さらに、中川努による「日本海軍特務艦船史」や、『世界の艦船 増刊第47集』といった参考文献もあります。福井静夫の著作集『福井静夫著作集第5巻 日本駆逐艦物語』も重要な資料となっています。

加えて、防衛庁防衛研修所戦史室が編纂した『戦史叢書 海軍軍戦備<1> 昭和十六年十一月まで』や、堀元美の『駆逐艦 その技術的回顧』なども、蒼鷹に関連する情報を提供しています。これらの資料を通じて、蒼鷹の存在とその重要性を知ることができます。

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