蓜島久美

蓜島久美について

蓜島久美（はいじま ひさみ）は1934年11月20日に埼玉県で生まれてから、2022年6月28日に逝去するまで、プロ野球選手としてのキャリアを築いてきました。捕手としてプレーした彼は、南海ホークスや大洋ホエールズで活躍し、独特なプレースタイルで知られていました。

来歴と選手生活

蓜島は埼玉県立大宮高等学校を卒業し、1953年に南海ホークスに入団しました。彼の強肩と強打は注目されていましたが、チームには同ポジションに筒井敬三や松井淳という実力者が揃っており、出場機会は限られていました。1955年までに出場したのはわずか3試合で、1年後輩の野村克也が1956年に正捕手に定着すると、さらに試合出場の機会は減ってしまいます。

その後の4年間、蓜島は2試合にしか出場できず、非常に厳しい状況におかれていました。彼の選手としての成績が目立たなかったことは残念でしたが、1960年の途中に大洋ホエールズに移籍することで新たなチャンスを得ます。南海に在籍していた時期には安打を記録できなかったものの、1961年には初めてのヒットを放ち、これが彼のプロ野球での唯一の安打となりました。

蓜島は、1962年限りで選手生活を終えました。彼のプレーは各チームの戦略において重要な役割を果たしていましたが、出場機会の限られた中での闘志は多くのファンに知られていました。

特筆すべき試合

蓜島が記憶に残る試合の一つは、1962年9月22日に行われた中日ドラゴンズ戦です。この試合では、三原脩監督が7人もの当て馬を起用するというユニークな戦略を取った中で、蓜島は「4番・遊撃」として先発出場しました。試合開始直後に桑田武と交代しましたが、チームの興味深い一幕として語り継がれています。

選手としての成績

蓜島の背番号は、1953年には58、1954年から1960年の途中までは43、そして1960年途中から1962年までは59でした。選手生活全体では、出場試合数は非常に限られましたが、彼の努力や持ち味は多くの選手に影響を与えました。

まとめ

蓜島久美は埼玉県の高校からプロの世界に飛び込みましたが、選手としてのキャリアは非常に挑戦的でした。数々の名選手と競い合った中で、自分自身のスタイルを貫こうとした姿勢は、彼の野球人生の中で際立っていました。彼の話は、挑戦と成長を続けるスポーツの世界を象徴しています。

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