「
蓬萊学園の冒険!!」は、岡本山房の足跡を辿る卓上式TRPGで、
1991年に
遊演体からボックス版としてリリースされました。このゲームは、元々
1990年にプレイバイメール版としてスタートし、その後広大な設定を背景にしたゲームプレイへと発展しました。プレイヤーたちは、10万人以上の生徒が通う「
蓬萊学園」で、平凡な学園生活だけでなく、政治的陰謀や冒険をも体験することができます。
 概要
蓬萊学園は、特異な自治体として機能しており生徒によって政治、経済、軍事活動が行われていきます。この設計により、ゲーム内では普通の学園ものの枠を超え、さまざまなストーリー展開が可能です。古代文明の遺物や幻想的な魔法が存在し、プレイヤーは秘境探検や異世界ファンタジーを楽しむことができるのです。また、ダンジョンシナリオも用意されており、何でもありの自由な設定が魅力です。
 ゲームシステム
ゲームのシステムは、シンプルでありながらもキャラクターの個性や設定を重視しています。プレイヤーは、陰陽や五行などの概念を基に、自分のキャラクターを作成します。キャラクターは、7つの能力値を分配し、学力や財力、特異な「蓬萊パワー」を決定します。これらの値によって、プレイヤーは行動判定を行い、成功を導き出すことが求められます。
 応石システム
さらに独自の要素として「応石」があります。古代文明の力を引き出すこの宝玉は、行動判定において顕著なボーナスを与えてくれます。このシステムでは、プレイヤーが自らの行動の正当性を提案することが求められ、ゲームマスターとの協力が重要とされます。
 世界設定
「私立
蓬萊学園高等学校」のある宇津帆島は、東経140度31分、北緯20度50分で、日本の南部に位置する全寮制の巨大校舎です。約10万人の学生が通うこの学園は、実質的には一つの国家として機能しています。自治が進んでおり、学生の生活は非常に多様で、自主性に重きを置いています。
 宇津帆島とその特徴
この島は豊かな自然に囲まれ、未知の遺跡が存在するなど探検の舞台としても魅力的です。そのため、プレイヤーは秘境探検のシナリオも楽しむことができます。研究者や冒険者たちが集うこの場所では、毎日のように新たな冒険が生まれています。
 冒険の機会
蓬萊学園には、クラブや委員会が存在し、それぞれのグループが自治的な役割を果たしています。中には危険な活動を行うクラブもあり、学園内では活動が目立ってきています。生徒たちは自らの信念に基づいて行動し、その活動が時として学園の命運を握ることもあります。
 結論
このように、「
蓬萊学園の冒険!!」は独特な世界観とプレイスタイルを提供し、プレイヤーに新たな探求や冒険の楽しみを与えてくれます。学園内での自由な行動と、プレイヤー同士の協力によって織り成される物語は、何度でも楽しむことができるでしょう。