薔薇の鎖

薔薇の鎖 (ばらのくさり)

西城秀樹の8枚目のシングル『薔薇の鎖』は、1974年2月25日にRCAからリリースされました。この楽曲は、当時の月刊誌『平凡』で募集された歌詞をもとに作詞家たかたかしによって仕上げられました。ポップなメロディと情熱的な歌詞が特徴で、発売当初から多くのリスナーの心をつかみました。

オリコンにおいては、最高位3位を記録し、100位以内に18週もの間ランクインするなど、抜群のセールスを誇りました。総売上は33.4万枚に達し、その人気の高さを証明しています。

この曲は、音楽番組におけるパフォーマンスでも注目を集めました。西城秀樹は、ロッド・スチュアートの影響を受けた独特のマイクスタンドを使ったアクションを披露し、その斬新さは当時の音楽シーンに新たな風を吹き込みました。彼のパフォーマンスを真似て、子供たちがホウキを使ってマイクスタンドアクションを楽しむ姿が見られ、大流行を巻き起こしました。

また、歌謡ポップスチャンネルの「ファンが選んだベスト20」では、第9位に選出されるなど、今なお多くのファンから支持されています。独特の切ないメロディに、たかたかしの作詞が見事に融合し、情景を思い描かせるような歌詞が、聴く人を魅了してやみません。

収録曲

このシングルには「薔薇の鎖」をはじめ、サブトラックとして「子猫とネズミ」が収められています。この「子猫とネズミ」は西城秀樹による好きな楽曲の一つで、後に1997年にはいくつかのアーティストによってカバーされました。また、カバーアルバム『西城秀樹ROCKトリビュート KIDS WANNA ROCK!』にも収録されています。

アルバム収録

「薔薇の鎖」は、彼のアルバム『傷だらけのローラ』にも収録されています。このアルバムは、彼の音楽のスタイルの変遷を示す重要な作品であり、多くの名曲を生み出しました。

まとめ

『薔薇の鎖』は、1974年の音楽シーンにおいて特異な立ち位置を持つ作品です。斬新なパフォーマンスと印象的な楽曲が相まって、多くの人々に感動を与え、その後の音楽史に影響を与えることとなりました。西城秀樹の迫力あるボーカルと成長が感じられ、多くのファンにとって特別な思い出と共に残る一曲なのです。

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