薫田真広

薫田真広について

薫田真広（くんだ まさひろ）は、1966年9月29日に岐阜県各務原市で生まれた、日本の元ラグビー選手であり、現在は指導者として活躍する人物です。彼はフッカー（HO）としてプレーし、日本代表として44キャップを誇る選手でした。彼のキャリアは、プレーヤーとしての成功だけでなく、指導者としての業績でも知られています。

学生時代からのラグビー

薫田は小学校や中学校の頃には野球をしていましたが、岐阜工業高校に進学する中でラグビーの魅力に引かれました。高校時代には花園にも出場し、高校日本代表にも選ばれるほどの成績を収めます。そして、筑波大学に進学し、在学中の1990年にはサモアとの試合で日本代表として初のキャップを獲得しました。

プロとしてのキャリア

卒業後、彼は東芝府中に入社し、1990年代には全国社会人大会での準優勝や日本選手権の3連覇といった華々しい業績を残しました。その一方で、1995年のラグビーワールドカップでは主将としてチームを牽引し、国際舞台でもその実力を示しました。

彼は2000年に現役を引退し、以降は指導者としての道を歩み始めます。まずは日本代表のコーチとして多くの実績を積み、2002年には東芝チームの監督に就任しました。就任後は、長い間タイトルから遠ざかっていたチームを立て直し、日本選手権優勝から始まり、トップリーグでの3連覇など、多くのタイトルを獲得することに成功しました。特に、彼の指導の下で多くの選手が成長し、その中には冨岡鉄平や大野均といった若手選手も含まれています。

指導者としての成績

薫田は選手の持つ潜在能力を見抜く力に優れ、無名だった選手を育て上げる手腕で知られています。冨岡を主将に据え、彼と共に東芝の黄金時代を築いたことや、大野をチームの主力に育て上げたエピソードは特に有名です。

2007年には日本選手権を最後に監督職を退き、その後はU-23日本代表監督に就任しました。2011年にはエディー・ジョーンズの下で日本代表のアシスタントコーチとして活動し、2013年からはラグビーワールドカップ2019日本代表戦略室長としての新たな役割を担うことになります。2015年には東芝の総監督に就任し、ラグビーワールドカップ2015では解説者としても活躍しました。

現在の役割

2020年度からは東芝のＧＭに就任し、チームの戦略や方向性を見極める重要な役割を果たしています。薫田真広のキャリアは選手・指導者のどちらにおいても優れた成果を収め、多くのラグビー愛好者に影響を与えています。彼のこれまでの業績は日本ラグビーにおける重要な足跡を残しており、今後のラグビー界においても彼の存在は大いに期待されています。

もう一度検索