薬円台公園

薬円台公園について

薬円台公園は、千葉県船橋市薬円台四丁目に位置する、面積32,000平方メートルを誇る比較的大きな公園です。園内には、運動場や野球グラウンド、水遊びができる徒渉池などの施設が整備されています。また、隣接する船橋市立郷土資料館との間には、D51蒸気機関車や明治天皇駐蹕之処の碑が設置されており、歴史的な側面も持ち合わせています。

公園の歴史

この地は、かつて幕府直轄の牧場である小金牧の一部でした。その後、陸軍習志野演習場（習志野原）の一部となり、東部軍管区教育隊の敷地としても利用されました。戦後、現在の船橋市立薬円台小学校が、この地にあった東部軍管区教育隊旧兵舎内で分校として授業を開始したという歴史があります。そして、昭和47年に薬円台公園として開園しました。

四季折々の風景

春

公園には多くの樹木が植えられており、春になると様々な花が咲き誇ります。2月頃には、東屋周辺の梅が紅白の美しいコントラストを見せ、春の訪れを告げます。3月後半には、樹齢50年以上のソメイヨシノが園内各所で開花し、近隣でも有数の花見スポットとして賑わいます。公園の西側入口付近には提灯が吊るされ、多くの花見客が昼夜を問わず宴会を楽しむ姿が見られます。また、屋台なども出店し、一層の賑わいを見せます。

夏

夏には、幼児から小学校低学年向けの徒渉池が開放され、多くの親子連れで賑わいます。しかし、2020年と2021年は、新型コロナウイルスの影響により開催が中止され、子供たちや保護者の方々から残念がる声が多く聞かれました。また、この時期には昆虫採集をする子供たちの姿も多く見られます。

秋

文化祭シーズンが近づくと、公園近くにある千葉県立薬園台高等学校の生徒たちが「りんどう祭」で行う演劇の練習をする様子が見られ、見物人が集まります。10月から11月にかけては、イチョウの大木が大量の銀杏を落とし、郷土資料館駐車場、噴水の南側、徒渉池傍、東屋傍などで、早朝から近隣の高齢者が銀杏を採取する姿が見られます。

冬

2021年12月には、厳しい寒波の影響で徒渉池の水面が全面結氷し、数年ぶりに冬の景色が見られました。

交通アクセス

新京成線習志野駅から徒歩5分と、アクセスも良好です。

薬円台公園は、四季折々の自然を楽しめるだけでなく、歴史を感じさせる史跡もあり、地域住民にとって大切な憩いの場となっています。

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