薬師丸ひろ子 ひろ子探偵局

カオーラブリーステーション 薬師丸ひろ子 ひろ子探偵局

この番組は、1983年5月2日から12月30日まで、ニッポン放送やNRN各局で放送された薬師丸ひろ子がパーソナリティを務めるラジオ番組です。放送開始当初は『カオーラブリーステーション 薬師丸ひろ子 ひろ子探偵局』と名付けられ、翌年の1984年1月からは『カオーラブリーステーション 薬師丸ひろ子 ほほえみ通信』に改題されました。この番組は、特にリスナーとの交流が特徴であり、様々な体験談や相談などが取り上げられました。

概要

本番組は、花王が一社提供する枠で放送されました。ニッポン放送では、1972年にスタートした『あおい君と佐藤クン』以来、男性パーソナリティによるプログラムが続いていましたが、薬師丸ひろ子が登場することでその流れに一時的な変化がもたらされました。彼女はリスナーを“探偵局員”として採用し、彼らから寄せられる様々なエピソードや悩み事をもとに番組が構成されました。

リスナーからは「身の回りの探偵レポート」や面白い出来事、日々の悩みなどのサブミッションが送られ、薬師丸はそれに対する感想や近況を語ることによって交流が深まりました。さらに、ショートショートと呼ばれる短編ドラマのコーナーも設けられており、この部分は作家が書いた脚本を朗読する形式で放送されました。

薬師丸は、選ばれた探偵局員に「局員証」をプレゼントし、彼女との直接的なつながりを楽しむ機会も設けられました。番組が進行する中で、時には10分間の放送分を取るのに3時間を要することもあったといいます。その制作過程の大変さにもかかわらず、リスナーとの交流が、この番組を特別なものにしていました。

ほほえみ通信へ

1984年1月からは『薬師丸ひろ子 ほほえみ通信』に改題され、オープニングテーマには大貫妙子の『エル・トゥルマニエ〈虹の神〉』が使用されました。この時期もリスナーとのやり取りが中心であり、薬師丸自身の思いを伝えると共に、ゲストコーナーや特別企画も展開され、より多様な内容が提供され続けました。

番組は1984年4月6日に終了しますが、その後、花王一社提供の新しい番組として『どんまいフレンド』がスタートしました。また、薬師丸は1985年に新たなメインパーソナリティ番組を開始し、リスナーとの関係を継続することになります。

放送時間・ネット局

『ひろ子探偵局』は、ニッポン放送を中心に、北海道放送、東海ラジオ、RKB毎日放送など、複数の局で放送されました。放送時間は主に月曜日から木曜日の21:50から22:00までで、金曜日は他局への裏送りという形で放送されていました。

最近では、代役パーソナリティとして杉田かおるが一時的にその役割を引き継ぎました。このように、薬師丸ひろ子のラジオ番組は多くのリスナーに愛され、親しまれている存在となりました。

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