薬院大通駅

薬院大通駅について

薬院大通駅（やくいんおおどおりえき）は、福岡県福岡市中央区薬院四丁目に位置する、福岡市地下鉄七隈線の駅です。この駅は、計画段階で「薬院西」という仮称が付けられていました。駅番号はN13であり、特に「動植物園口」という副駅名が設けられている点が特徴的です。

シンボルとカラー

駅のシンボルマークは、グラフィックデザイナーの西島伊三雄によって制作される予定でしたが、2001年の彼の死去により、息子の西島雅幸が遺稿を基にデザインを完成させました。このマークは、福岡市動植物園にちなんで、ゾウと花をモチーフとしています。また、駅識別カラーはDIC-121（あざやかな黄赤）であり、金山駅、橋本駅、櫛田神社前駅と共通しています。

歴史

薬院大通駅は、過去に存在した西鉄福岡市内線城南線の薬院大通電停があった場所に位置しており、1975年11月にその電停が廃止されました。地下鉄駅の西端は、この電停の東端にほぼあたります。

駅の建設に関しては、以下のようなスケジュールがありました。

• - 1998年10月24日から1999年5月31日まで：設計期間（実施設計者：日建設計）
• - 2002年8月30日から2004年7月31日まで：施工期間（施工者：西松・松村・梅林建設工事共同企業体）
• - 2005年2月3日：開業（業務委託駅として）
• - 2018年9月20日：「動植物園口」の副駅名が追加される。

駅構造

薬院大通駅は、島式ホーム1面2線を持つ地下駅で、出口は2か所あります。両方の出口にはエレベーターが設置されており、バリアフリー対応となっています。特に2番出口近くには有料の駐輪場が整備されています。

駅の各階の面積は、地上61平方メートル、地下1階2,756平方メートル、地下2階2,407平方メートルとなっており、本駅は七隈線の標準駅として設計されています。また、駅内には「個性化壁」として赤褐色の二丁掛炻器質タイルが使用されており、利用者の目を引くデザインが施されています。

利用状況

2023年度の薬院大通駅の1日平均乗車人員は4,188人です。開業以来の乗車人員の推移は、駅の成長を示す重要なデータとなっています。

駅周辺

駅の周辺は、福岡市の都心南側に位置する市街地です。駅と線路は、城南線（市道博多駅草ヶ江線）の直下にあり、駅の東側には薬院大通り交差点があります。この交差点は県道31号線と交差しており、北側の大正通りと南側の高宮通りが続いています。また、駅の西側には五叉路があり、浄水通りが駅の斜め左前側に位置しています。この浄水通りを進むと動物園へアクセスできます。

周辺には、福岡市動植物園をはじめ、南公園、福岡中央病院、福岡社会保険センターなどの施設が点在しています。さらに、いくつかの学校や銀行、スーパーマーケットもあり、便利な地域です。

このように、薬院大通駅は利便性が高く、地域の重要な交通拠点として機能しています。

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