藝大フィルハーモニア管弦楽団

藝大フィルハーモニア管弦楽団

藝大フィルハーモニア管弦楽団（Geidai Philharmonia Orchestra, Tokyo）は、東京藝術大学音楽学部に所属するオーケストラです。正式名称は東京芸術大学音楽学部管弦楽研究部といいます。その起源は、日本で最初の本格的なオーケストラである東京音楽学校管弦楽団に遡ります。

特徴

このオーケストラの構成員は、音楽学部または演奏藝術センターの教官や非常勤講師から選ばれます。そのため、外部から採用する場合は、教官または非常勤講師の身分が付与されます。これは、教育と研究成果の発表を目的としているためであり、演奏技術の向上や楽曲の研究が主な活動内容となっています。

「東京芸術大学音楽学部管弦楽研究部に関する規則」にも明記されている通り、教育・研究結果の発表を目的としており、曲や演奏技術の研究が本来の目的となっている点が、一般的なオーケストラとは大きく異なる点です。

活動

年間を通して、年2回の定期演奏会に加えて、年に十数回のモーニングコンサートを開催しています。これらの演奏会を通じて、日々の研究成果を発表しています。

2016年11月には、名称を「藝大フィルハーモニア」から「藝大フィルハーモニア管弦楽団」へと変更しました。また、2017年4月には、日本オーケストラ連盟の準会員に加盟し、活動の幅を広げています。

歴史

1899年4月：アウグスト・ユンケルが東京音楽学校に着任し、管弦楽の基礎を築きました。
1913年1月：グスタフ・クローンが東京音楽学校に着任し、指揮者としてオーケストラを指導しました。
1918年5月26日：ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」を日本で初演しました。
1921年5月7日：チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」を日本で初演しました。
1929年12月：管弦楽部規定が新たに制定され、組織が整備されました。
1932年2月17日：マーラーの交響曲第5番を日本で初演しました。

まとめ

藝大フィルハーモニア管弦楽団は、その長い歴史の中で、数々の名曲を日本に紹介し、日本の音楽文化の発展に大きく貢献してきました。教育機関としての役割を担いながら、高い演奏技術と音楽性を追求し続けています。今後の更なる活躍が期待されるオーケストラです。

関連情報

* 公式サイト

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