藤岡貞明

藤岡 貞明（ふじおか さだあき）

藤岡 貞明は、1955年（昭和30年）6月24日に福岡県で誕生した、日本の元プロ野球選手です。ポジションは投手で、右投げ右打ちでした。

球歴

福岡第一高等学校で野球に打ち込んだ後、社会人野球の強豪である大倉工業に進みました。社会人での経験を積んだ後、1979年のシーズン終了後、ドラフト会議を経ずに横浜大洋ホエールズ（現在の横浜DeNAベイスターズ）と入団契約を結び、プロ野球選手への道を切り開きました。

プロ野球選手として

1980年、24歳でプロの世界に足を踏み入れた藤岡は、入団1年目からその才能を開花させます。主にリリーフ投手として起用され、スライダー、カーブ、シュートといった多彩な変化球を駆使して打者と対峙しました。この年、彼はチームにとって不可欠なブルペンの一角を担い、42試合という多くの登板機会を得て目覚ましい活躍を見せました。プロ入り早々の活躍は、首脳陣からの信頼の証でもありましたが、同時に彼の身体には大きな負担がかかっていたと考えられます。残念ながら、初年度からの登板過多が影響したとも推測されており、彼のプロ野球選手としてのキャリアはわずか3年間という短い期間で終わることとなります。1980年から1982年までの3年間、横浜大洋ホエールズ一筋でプレーしました。短命ではありましたが、特に1年目の活躍は当時のチームにとって重要なものであり、彼の存在は球団史の一ページに刻まれています。

主な記録

プロ野球での短いキャリアの中で、いくつかの印象的な記録を残しています。

プロ初登板: 1980年4月15日、横浜スタジアムで行われた対ヤクルトスワローズとのシーズン初戦。4回表一死という緊迫した場面で二番手としてマウンドに上がり、2/3イニングを無失点に抑える堂々たるデビューを飾りました。

プロ初勝利: 1980年5月29日、後楽園球場での対読売ジャイアンツ戦。7回裏から三番手として救援登板し、2回2/3イニングを投げて1失点ながら、チームの勝利に貢献しプロ初勝利を挙げました。

プロ初セーブ: 1980年6月10日、明治神宮野球場での対ヤクルトスワローズ戦。9回裏一死の場面で三番手としてマウンドを託され、最後まで投げきって試合を締めくくり、プロ初セーブを記録しました。

背番号

横浜大洋ホエールズ在籍期間（1980年 - 1982年）を通じて、32番の背番号を着用しました。

引退後

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、藤岡は会社員として新たな道を歩み始めました。

関連情報

福岡県出身の人物一覧
* 横浜DeNAベイスターズの選手一覧

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