藤島部屋

藤島部屋の概要

藤島部屋（ふじしまべや）は、日本の相撲界において歴史ある出羽海一門に属する伝統的な相撲部屋です。この部屋は、東京都荒川区に位置し、元々は武蔵川部屋として知られていました。

歴史の歩み

藤島部屋の起源は1981年に遡ります。当時、出羽海部屋に所属していた14代武蔵川（元横綱・三重ノ海）が、5人の弟子を引き連れ独立し、武蔵川部屋を設立しました。この独立は、長年続いた出羽海部屋の伝統を打破するもので、1919年から62年ぶりの円満な分家独立となりました。1989年には新しい施設へ移転し、トレーニングルームなどの現代的な設備を設け、相撲界でも注目を集めました。

14代武蔵川は、ハワイ出身の横綱・武蔵丸などを育成し、さらに大学相撲からの人材も積極的に受け入れ、多くの関取を輩出しました。この功績により、藤島部屋は相撲界での地位を築き上げました。14代武蔵川は、部屋の成長を振り返り、「二子山勢に対抗できる部屋を持てたことがファンへのサービスになった」と語っています。

2010年には、武蔵川部屋が藤島部屋に変わる過程で、14代武蔵川が師匠の座を18代藤島（元大関・武双山）に譲りました。これにより、部屋名は藤島部屋となり、部屋の運営は新しい世代へと移行しました。

現在の状況

部屋の中で新たな関取も誕生し、2010年11月場所には剣武が新十両に昇進し、改名後初の関取となりました。しかし、2000年代に入ると、かつての有力力士たちの引退に伴い、部屋の勢力は低下しました。特に、2016年以降は関取不在が続きましたが、2021年には武将山が新十両に昇進しました。2018年には部屋付き親方である15代武蔵川が独立し、再び武蔵川部屋を設立し、相撲界の歴史が続いています。

所在地と師匠

藤島部屋は東京都荒川区東日暮里にあり、JR山手線・京浜東北線の鶯谷駅から徒歩6分の場所に位置しています。歴代の師匠には、武蔵川部屋時代の14代武蔵川や藤島部屋時代の18代藤島が名を連ねています。また、他にも多くの部屋付き親方がこの部屋に関与しており、継承されてきた伝統は今も息づいています。

藤島部屋は、これからも新しい歴史を紡ぐ場所として、力士たちの成長をサポートし続けていくことでしょう。

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