藤崎台駅

藤崎台駅とは

藤崎台駅（ふじさきだいえき）は、1953年（昭和28年）から1968年（昭和43年）にかけて、千葉県習志野市に存在した新京成電鉄新京成線の廃駅です。この駅は、新京成線のルート変更に伴い、新津田沼駅の変遷の中で、その役割を終えました。わずか15年ほどの短い期間でしたが、地域の足として利用されていました。

駅の歴史

藤崎台駅は、もともと1953年に二代目新津田沼駅として開業しました。新京成線が京成津田沼駅まで延伸された際に設けられた駅でした。その後、1961年にルート変更が行われ、三代目新津田沼駅が新たに開業したことに伴い、二代目駅は藤崎台駅と改称されました。この時、隣接する前原駅が分岐駅となり、藤崎台駅方面への線路が分岐する形となりました。当時の前原駅は2面3線の構造で、藤崎台方面への分岐線跡は、廃止後もその一部が残っていたと言われています。線路は津田沼方向へ単線並列で並走し、途中変電所のある付近で分岐していました。現在では、線路跡に沿って住宅が建てられています。

さらに、1968年には、四代目新津田沼駅（現在の新津田沼駅）が開業し、それまでのルートが変更されたため、藤崎台駅は廃止されました。

駅周辺と京成電鉄

藤崎台駅の周辺には、かつて京成電鉄の第二工場がありました（現在のイオンモール[[津田沼]]の場所）。この工場への引込線として、当時の藤崎台駅（および現在の新津田沼駅）から京成津田沼駅間は、京成電鉄の管轄下にありました。その後、1987年頃に新京成電鉄に移管されました。旧第二工場内にあった藤崎台支線にあたる敷地（現在のさくら公園）は、2003年まで新京成電鉄が所有していました。

現在の状況

藤崎台駅の跡地は、現在では道路や住宅地となっており、区画整理も進んだため、駅の痕跡は全く残っていません。駅名の由来となった「藤崎台」という地名も現存しませんが、少し東側に「藤崎」という地名があり、京成バスの停留所として「藤崎台」の名前が残っています。

まとめ

藤崎台駅は、新京成電鉄の歴史の中で、新津田沼駅の変遷と共に存在した駅です。短い期間でしたが、地域の足として活躍し、その名残は現在ではほとんど見られなくなりました。しかし、その歴史は、地域の人々の記憶の中に生き続けています。

参考文献

• - 白土 貞夫『新京成電鉄 駅と電車の半世紀』2012年。ISBN 9784779117121。

外部リンク

• - No.11 平成8年5月15日号 失われた駅舎 〜藤崎台駅〜 - 習志野市シティセールスサイト

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