藤徳物産

藤徳物産株式会社の概要

藤徳物産株式会社（ふじとくぶっさん）は、岡山県倉敷市を本社とする食料品および酒類の卸売企業です。創業は1880年、先代の渡辺徳太郎氏が海産物を取り扱う乾物屋「藤屋」としてスタートし、現在に至るまで136年の伝統があります。企業の扱う商品は多岐にわたり、加工食品、酒類、低温食品、さらには惣菜など、様々な商品を提供しています。具体的には、年間売上高は500億円を超えており、これにより地元経済に大きな影響を与える存在となっています。

事業の展開

藤徳物産の事業所は、岡山県の南部を中心に、広島県東部や香川県にも展開しています。具体的には、岡山支店や倉敷東支店、福山支店、香川営業所などを設置しており、物流システムのデジタル化が進められています。特に、惣菜や乾物などのプライベートブランドは、同社の重要なビジネスとして位置づけられており、市場での競争力を高めています。

また、倉敷市稲荷町にあった工場は2004年に清音工場へと移転し、低温食品とともに製造を行っています。これにより効率的な生産体制を確立し、市場ニーズに応える努力を続けています。

沿革の詳細

藤徳物産の沿革を辿ると、最初の創業から1916年に「藤徳合資会社」と改組されたことがあります。続いて1929年には「株式会社藤徳商店」に改組し、戦後の経済状況により「岡山県水産物株式会社」を設立。これを通じて食品卸問屋としての活動を再開し、岡山県内に多くの営業所を展開しました。1954年には岡山県水産物株式会社が藤徳物産株式会社に改組され、その後の発展に繋がっています。

1970年には新川町の卸売市場が西中新田に移転し、ここに本社も移転しました。そして、1988年には岡山物流センターが開設され、2003年には倉敷東物流センター、2004年には清音センター、2007年には福山センター、2009年には香川センターがそれぞれ開設されています。これらの拠点は、各地域における物流体制の強化に寄与しています。

関連会社と現状

藤徳物産は、関連会社として「株式会社フジトクライフ」を持ち、様々なビジネスモデルを展開しています。業界のトレンドに合わせた事業の展開や新規事業の立ち上げも積極的に行っています。特に2019年には惣菜事業を分社化し「藤屋」を設立したことは、企業の柔軟性と市場への適応力を示す事例です。今後も藤徳物産は、その長い歴史と経験を活かし、食品業界におけるリーダーとしての地位を維持していくことでしょう。

藤徳物産株式会社は、広く地域社会と連携しながら、食品産業の発展に貢献することを目指しており、今後のさらなる飛躍に期待が高まります。

もう一度検索