藤木勇人

藤木 勇人（ふじき はやと）

藤木勇人は、1961年1月9日に沖縄県で生まれた多才なマルチタレントです。自称「うちなぁ噺家」として知られ、高座名は2013年に「立川志ぃさー」と改名し、後に「志ぃさー」として広く認知されるようになりました。2023年4月には再度改名し、「藤木志ぃさー」として新たなスタートを切りました。

経歴

藤木は、米軍による占領が続く沖縄・コザ（現・沖縄市）で生まれ育ちました。20代の頃は郵便局で保険外務員として働く傍ら、笑築過激団に参加し、同団体が成長途上のアマチュア集団だったころから活動を始めました。この期間、彼は照屋林賢率いるりんけんバンドの一員としても活動し、音楽とパフォーマンスの基礎を身に着けました。30代に入ると、郵便局、笑築歌劇団、りんけんバンドを卒業し、立川志の輔に弟子入りしました。

2001年、彼の名が広がったのはNHKのドラマ『ちゅらさん』への出演のおかげです。沖縄の方言指導として携わったこの作品によって、彼は全国的に知られる存在となり、沖縄文化を広める役割を担うようになりました。以後、彼は沖縄県内外でさまざまな活動を行い、役者、コメディアン、随筆家、方言指導者、琉球文化の研究者など多岐にわたる顔を持つようになりました。

2013年には改名を行い「立川志ぃさー」として活躍を続け、さらに立川の名を返上して「志ぃさー」として活動する中で、最終的に「藤木志ぃさー」と名乗るに至ります。

活動歴

映画

藤木の映画界での活動は幅広く、1992年に公開された『パイナップルツアーズ』での比嘉役から始まり、以降、数多くの映画に出演しています。特に印象的な役どころとしては、2001年の『釣りバカ日誌イレブン』での鈴木建設沖縄支社長役、2011年の『さくら、さくら 〜サムライ化学者・高峰譲吉の生涯〜』で藤木幸助役を演じたことが挙げられます。また、2024年に公開予定の『風が通り抜ける道』では大城隆役を務める予定です。

テレビドラマ

藤木はテレビドラマでも活躍しており、2001年の『ちゅらさん』や2012年の『純と愛』、2022年の『ちむどんどん』など、数々の作品で特に沖縄に関連する役柄での活躍が目立ちます。彼はまた、NHKの番組『土曜ドラマ ジャッジ ～島の裁判官奮闘記～』にも出演しており、多方面でその才能を発揮しています。

ラジオ

ラジオでは、2010年から放送されている「ハイサイ!藤木勇人のヤマトde沖縄タイム」という番組があり、沖縄に関連する様々な情報を全国に届けています。この番組は取材形式で、毎週沖縄全県に放送され、ポッドキャストでも配信されています。

藤木勇人は、沖縄の文化と伝統を維持しながら、エンターテインメントの世界で影響力を持ち続けています。彼のユニークな視点や沖縄の方言に根ざしたユーモアは、多くの人々に親しまれています。今後の活動にも期待が高まります。

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