藤本勝司

藤本 勝司 (ふじもと かつじ)

藤本勝司は、1943年7月28日生まれの日本の実業家で、日本板硝子株式会社の社長を歴任しました。兵庫県出身である彼は、甲陽学院高等学校を卒業後、京都大学工学部工業化学科に進学し、さらに大学院で工学研究を修了しました。1968年4月に日本板硝子に入社し、同社における約36年間のキャリアを積み重ねました。

彼は2004年6月に社長に就任し、出原洋三会長と共に企業のグローバル展開を強化する方針を打ち出しました。この時期に日本板硝子は、当時最大手の旭硝子（現・AGC）に対抗しようと試みましたが、後任に選んだ外国人社長が次々と辞任するなどの混乱が生じ、加えてリーマンショックからの影響で多額の赤字を計上する事態に発展しました。2012年にはムーディーズ・ジャパンから信用格付けが引き下げられ、体制の立て直しが急務となりました。その後、彼は新たに社長に就任した吉川恵治に再建を託し、翌年は会長職を退任しました。

家族について

藤本勝司の実娘はタレントの千秋であり、彼の家族もビジネス界で活動しています。千秋は短大時代に父の反対を押し切り、オーディション番組『ゴールド・ラッシュ!』に参加し優勝、その後は『ウゴウゴルーガ』のレギュラーに抜擢されました。家族の影響で父の職業についてあまり話さなかったが、2021年に自身のInstagramで初めて父の夢について言及しました。彼女は、「父は日本板硝子の千葉工場長になるのが夢だった」と語り、作業着を好む性格であったことを明かしました。

エピソード

藤本はプロ野球チーム、阪神タイガースの熱烈なファンとして知られています。東京の政財界で阪神タイガース公認の後援会「道一筋会」の発起人として活動し、家族もその後援会の一員です。娘の千秋は、「父からタイガースファンとしての教育を受けた」と述べています。1995年の阪神優勝の際には、家族とともに約200個の紅白饅頭を地域に配り、また2003年の優勝時には、家族で1001個の饅頭を作り関係者に配布しました。

職歴

藤本の経歴は以下の通りです:

• - 1966年3月 - 京都大学工学部工業化学科卒業
• - 1968年3月 - 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
• - 1968年4月 - 日本板硝子株式会社入社
• - 1996年6月 - 研究技術企画部長
• - 1998年6月 - 取締役光事業部長
• - 2002年6月 - 常務取締役
• - 2004年6月 - 代表取締役社長執行役員
• - 2007年6月 - 代表取締役社長執行役員兼CEO
• - 2008年6月 - 取締役会長
• - 2009年10月 - 取締役代表執行役社長兼CEO
• - 2010年4月 - 取締役会議長兼取締役会長
• - 2010年6月 - 日本建材・住宅設備産業協会会長
• - 2013年3月 - 取締役
• - 2013年6月 - 相談役

藤本勝司は企業経営者としての実績に加え、情熱あふれる阪神タイガースファンとしても知られ、家族との深い絆を持つ人物です。

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