藤本愛瑚

日本の女子バスケットボール界で活躍するフォワード、藤本愛瑚（ふじもと まこ）は、1999年10月1日に徳島県で生を受けた。Wリーグに所属する名門チーム、ENEOSサンフラワーズの一員としてプレーしており、チームやファンからはコートネーム「テン」として親しまれている。彼女のバスケットボール選手としてのキャリアは、幼い頃から確かな一歩を踏み出し、エリートコースを歩んできた。

藤本選手は、卓越したスポーツの才能を持つ家族のもとに育った。母親は、旧姓・山内美加として日本のバレーボール界で活躍した元オリンピック選手であり、父親はプロ野球のオリックス・ブルーウェーブ（現オリックス・バファローズ）で投手としてプレーした藤本俊彦氏である。さらに、2歳年上の姉である藤本愛妃氏もバスケットボール選手であり、2017年のユニバーシアード台北大会では日本代表として銀メダル獲得に貢献した実績を持ち、現在はWリーグの富士通レッドウェーブに所属している。このように、藤本家はまさにスポーツ一家と言える環境で、愛瑚選手は育まれた。

バスケットボールとの出会いは、小学校1年生の時。地元の津田小学校を拠点に活動していたミニバスケットボールチーム、TJジュニアに入部したことがその始まりだ。熱心に練習に打ち込んだ結果、小学4年生時には、TJジュニアの女子チームとして初めて全国大会出場という快挙を成し遂げ、強豪が揃う中で見事3位入賞を果たした。翌年の小学5年生時にも連続で全国大会への出場権を得たが、残念ながら東日本大震災の影響により大会は中止という憂き目にあった。しかし、その経験を乗り越え、小学6年生時にも再び全国大会の舞台を踏んでいる。

小学校卒業後、2012年4月に小松島中学校へ進学した。小学校時代のチームメイトとは異なる学校を選んだが、ここでもバスケットボールに情熱を注ぎ続けた。中学校入学後間もない中学1年生の段階で早くも全国大会に出場し、その非凡な才能と実力を全国に示した。

中学校での活躍を経て、2015年4月には全国屈指のバスケットボール強豪校として知られる愛知県の桜花学園高等学校に進学。レベルの高い環境で切磋琢磨し、選手として大きく成長を遂げた。特に高校2年生となった2016年度は、彼女のキャリアにおける重要な一年となった。この年、高校バスケットボール界で最も権威ある大会とされるインターハイ、国体、そしてウィンターカップの全てで優勝を飾り、史上稀に見る年間三冠という輝かしい偉業達成の立役者の一人となった。

高校での圧倒的な実績を手に、2018年4月、藤本愛瑚選手はバスケットボール女子日本リーグ（Wリーグ）の舞台へと進む。当時のJX-ENEOSサンフラワーズ（現在のENEOSサンフラワーズ）に入団し、プロフェッショナルとしての第一歩を踏み出した。ルーキーイヤーからWリーグという最高峰のレベルでプレーし、現在はチームのフォワードとして、その経験を活かしながら更なる成長を目指している。

経歴

TJジュニア（津田小学校）
小松島中学校
桜花学園高等学校
ENEOSサンフラワーズ

外部リンク

ENEOSサンフラワーズ 公式プロフィール
Instagramアカウント

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