藤村和男

藤村和男

藤村和男（ふじむら かずお、1936年 - ）は、日本の教育学者であり、財団法人教科書研究センターで研究部長を務めました。彼の研究は、教科書を中心とした教育のあり方について、多角的な視点から考察を深めています。

生い立ちと学歴

藤村和男は、宮城県気仙沼市上鹿折で生まれました。小学校4年生の時に茨城県日立市へ疎開。宮城県気仙沼高等学校を経て、東京大学に進学。1960年に東京大学教育学部教育学科（教育史・教育哲学専攻）を卒業、1961年には同大学の教育学部教育行政学科（教育行政専攻）を卒業しました。

研究活動

1996年から2002年まで、財団法人教科書研究センター研究部長として、教科書に関する様々な調査研究を主導しました。彼の研究テーマは、教科書の体様（デザインや構成）、教育効果、新しいメディアへの対応、国際比較など、多岐にわたります。

著書

藤村和男は、教科書に関する多数の著書を発表しています。以下に主なものを挙げます。

『新しいメディアに対応した教科書・教材に関する調査研究』(平成8～11年度）各1997、98、99、2000年：新しいメディアが教育に与える影響と、それに対応した教科書や教材の開発について考察しています。
『学校教育における教科書の体様とその教育効果に関する調査研究』2000年：教科書の体様（デザインや構成）が、教育効果にどのように影響するかを分析しています。
『これからの教科書における体様及び新しいメディアへの対応のあり方』2000年：今後の教科書がどのようにあるべきか、新しいメディアとの関係を踏まえて提言しています。
『諸外国における教科書制度及び教科書事情に関する調査研究報告書』2000年：各国の教科書制度や教科書事情を比較研究し、日本の教科書制度の改善に役立てることを目指しています。
『教科書の耐久度についての調査-調査結果報告書』2000年：教科書の耐久性について調査し、改善策を検討しています。
『東南アジア諸国の教科書事情及び初等学校における外国語教育に関する調査研究』2003年：東南アジア諸国の教科書事情と外国語教育について調査しています。
『小・中学校の教科書の読みやすさ・わかりやすさに関する調査研究』2004年：小・中学校の教科書の読みやすさ、わかりやすさを評価し、改善のための提言を行っています。
『社会教育の基礎』共著 実務教育出版 1988年：社会教育に関する基本的な概念や課題について論じています。
『生涯学習社会の青年の家』共編 1991年：生涯学習社会における青年の家の役割について考察しています。

教科書研究センター

藤村和男が研究部長を務めた教科書研究センターは、教科書に関する専門的な調査研究を行う機関です。教科書の内容、構成、デザイン、教育効果など、様々な側面から教科書を研究し、教育の質の向上に貢献しています。

外部リンク

公益財団法人 教科書研究センター

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