藤村延魚

藤村 延魚の略歴

藤村延魚（ふじむら えんぎょ）は、1938年2月11日に生まれた日本の著名なホテルマンであり、国際観光ジャーナリストです。長野県上田市の小泉に生まれ育ち、地元の長野県上田高等学校を経て、1962年に金沢大学から人間学を学ぶために文学部哲学科を卒業しました。大学生活では、馬術部に所属していたことが、彼の趣味にも影響を与えたと言われています。

藤村は、59歳までの約40年間にわたり、アメリカやマレーシアなど世界各国のホテルでキャリアを積み、国際的なホテルマンとして知られる存在となりました。日本でのキャリアの一環として、東京のヒルトンホテルでの勤務経験を持ち、その後、アメリカへ留学し、フロリダ州立大学の経営学部およびサンフランシスコ市立大学のホテル経営学部で学びました。

さらに、マレーシアのクアラルンプールに約6年間滞在し、リージェントホテルでは営業部長としての役割を果たしました。また、56歳で青山学院大学大学院から国際経営修士（MBA）の学位を取得し、フォーシーズンズホテルやチョイスホテルズインターナショナルでも副社長兼日本支社長を務めるなど、業界での地位を確立しています。彼は、東洋大学短期大学観光学科の講師を務めたほか、九つの大学で修士号を取得し、日本大学大学院の博士後期課程にも在籍していたことでも知られています。80歳を超えた現在も大学院に通い続けており、その学ぶ姿勢は多くの人々に影響を与えています。

趣味とプライベート

藤村延魚の趣味は広範囲にわたりますが、特に馬術や寮歌、俳句、熱帯魚の飼育、料理などが挙げられます。また、生活習慣病予防指導士の資格を有しており、健康に関する知識も深いです。

家族に関しては、妻がシャンソン歌手の紫倉麻里子であり、息子は映画コメンテーターでラジオパーソナリティーの有村昆です。有村の元妻はニュースキャスターの丸岡いずみとして知られています。面白いことに、藤村と妻は誕生日と結婚記念日が同じで、彼の従兄弟が彼の妻と同級生であったことが出会いのきっかけです。この縁を受けて作詞作曲した「花嫁に捧げる歌」でプロポーズしたと言われています。

文化活動と著書

藤村は国際観光ジャーナリストとしても活動しており、出版物の執筆も行っています。2009年には、上田市にゆかりのある武将・真田幸村に焦点を当てた「真田幸村 男の美学」の作詞作曲を手掛けました。また、2017年には、テレビ番組『家、ついて行ってイイですか?』において、自宅の部屋を収録場所として貸し出し、視聴者に印象的な放送を届ける機会がありました。

彼の著書には、1995年に発行された「国際ホテルマンのユーモア文化講座」があり、文化的視点から国際ホテル業界の魅力を探求しています。

藤村延魚は、その多彩な経歴と情熱的な姿勢で、国際観光分野における重要な人物として今なお活躍しています。

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