藤枝バイパス

藤枝バイパスの概要

藤枝バイパス（ふじえだバイパス）は、静岡県藤枝市岡部町から島田市野田までを繋ぐ国道1号のバイパス道路です。この道路は全線が自動車専用であり、特に広幡IC以東は地域高規格道路としても指定されています。

基本情報

• - 起点: 静岡県藤枝市岡部町内谷
• - 終点: 静岡県島田市野田
• - 総延長: 11.6 km
• - 道路規格: 第1種第3級
• - 標準道路幅員: 20.5 m
• - 車線数: 4車線（現在は暫定的に2車線）
• - 車線幅員: 3.5 m
• - 設計速度: 80 km/h
• - 最急勾配: 3.1 %

このバイパスは、125 cc以下の二輪車の通行が禁止されており、流れが悪くなることが懸念されています。特に、広幡IC周辺では交通量の増加に伴い渋滞が多発しており、事故も増えています。この状況を受けて、静岡国道事務所は警告看板を設置し、事故の発生を防ぐための対策を講じています。

拡幅事業の進展

2005年に無料開放された後、藤枝バイパスは交通量が急増しました。特に朝夕の通勤時間帯には渋滞が常態化し、主要な渋滞ポイントがいくつか存在します。この渋滞は、近隣の都市間での物流効率を低下させ、市民生活にも影響を及ぼしています。そのため、藤枝市や地元の自治会、議会から成る「国道1号藤枝バイパス整備促進委員会」が設立され、4車線化の必要性を国に訴えました。

2016年には、国土交通省が交通容量の確保を目指してバイパス全体の整備計画を発表しました。この計画により、終点付近を含む10.7 kmの区間の4車線化が進められることとなり、静岡県知事もこの計画を歓迎しています。社会資本整備審議会では藤枝バイパスの拡幅が優先されることが確認され、実際に工事が進行中です。

歴史的背景

藤枝バイパスの計画は1973年にさかのぼります。1981年に暫定2車線の状態で開通し、1993年には料金が引き下げられました。その後、2005年に無料開放されることとなりました。各時期において整備が進められ、2016年からは暫定2車線区間の4車線整備が事業化され、2025年には潮トンネルの2本目の供用が予定されています。

接続・トンネルと橋

藤枝バイパスには、複数のインターチェンジやトンネル、橋梁があります。代表的なインターチェンジには広幡IC、内谷ICなどがあり、それぞれの地点で地域の道路網とも接続しています。トンネルでは潮トンネルがあり、橋梁では横内高架橋や朝比奈川橋などが存在します。

結論

藤枝バイパスは地域の交通の要所であり、拡幅事業が進行中であることから、今後の交通事情に大きな影響を及ぼすことが期待されています。この取り組みが完成すれば、地域の渋滞問題が解消され、市民生活の安全と物流の効率化が実現されることが望まれています。

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