藤田宗一 (投手)

藤田 宗一（ふじた そういち）

藤田宗一は1972年10月17日、京都府八幡町で生まれた元プロ野球選手であり、現在は野球解説者としても活躍しています。左投げ左打ちの投手で、特に中継ぎとしての役割を果たしました。プロ入団は1997年、千葉ロッテマリーンズからドラフト3位で指名を受けて入団しました。

経歴の概要

プロ入り前

藤田選手は中学時代を京都で過ごした後、長崎県の高校に野球留学しました。2年生の秋にはエースとして九州大会に出場し、その後社会人野球の西濃運輸に入団。ここでの活躍が評価され、1996年の日本選手権では準優勝に貢献し、敢闘賞を受賞しました。

ロッテ時代（1998年 - 2007年）

1998年にプロデビューした藤田は、その年の4月4日に初登板を果たしました。初セーブはその11日後に記録し、以後多くの試合に出場しました。特に2005年には誕生日にリーグ優勝を経験し、同時にチームの重要な部分に位置する“勝利の方程式”の一員として機能しました。また、2006年にはWBCの日本代表としても参加しました。

その後のキャリアは安定した成績を残す一方で、2007年には戦力外通告を受けることとなりますが、他球団からのオファーを待つことを選択しました。

巨人時代（2008年 - 2010年）

2007年11月に読売ジャイアンツに加入し、2008年には日本記録である527試合連続救援登板を達成しました。しかしながら、その後は故障や調子の波に悩まされ、最終的に2010年には一軍登板が無いまま、2度目の戦力外通告を受けました。

ソフトバンク時代（2011年）

2011年には福岡ソフトバンクホークスに育成選手として契約後、支配下登録されますが、こちらでも成績が振るわず、同年のシーズン終了後には契約を結ばない旨を通知されました。

独立リーグ時代（2012年）

2012年には群馬ダイヤモンドペガサスに選手兼任投手コーチ補佐として入団し、同年9月にその年限りでの引退を発表しました。

引退後の活動

引退後は、東京・赤坂に焼きユウ豚「繁」を開店しオーナーに就任する傍ら、中学生を対象とした少年野球チームの設立や、日テレNEWS24での野球解説者としても活動を展開。また、2022年からはマリーンズ・ベースボールアカデミーのテクニカルコーチとしてロッテに復帰しています。

選手としての特徴

藤田選手は球速だけでなく、コントロールや変化球も得意とし、特にスライダーを使った投球が特徴でした。並外れた耐久力から「鉄腕」の異名を持ち、入団から5年連続で50試合以上の登板を果たしています。

プライベートな側面

家庭では妻と2男1女の父親であり、長女はボーイッシュガールズグループ「AXELL」の元メンバーとして活動した経歴があります。社会人時代の苦労から鍛え上げられた体力と意欲を持つ藤田選手は、様々な面で後世に影響を与える存在として進化を続けています。

もう一度検索