藤野羽衣子

藤野 羽衣子（ふじの ういこ）

1979年4月3日生まれ、日本の女優、モデル、歌手。かつてはストリッパーとしても活動していた。本名は芸名と同じく藤野羽衣子である。

略歴

札幌市内の看護専門学校に在籍していた頃、学友からストリップ公演の話題を聞き、興味を持ったことが後のキャリアを決定づける契機となった。自ら劇場（札幌道頓堀劇場、通称：道劇）を訪れ、公演鑑賞後に劇場事務所の門を叩き、デビューを強く志願。1999年12月1日、藤 繭ゑ（ふじ まゆえ） の芸名でストリッパーとして正式にデビューした。偶然にも、彼女にストリップの世界を知らせた学友も後に同じ道劇でダンサーとなり、夢野ひなたという名で活動している。

舞台活動と並行して、看護専門学校での学業にも励んだ。公演を終えた後の楽屋で教科書を開き、勉学に勤しむ日もあったという。苦労の末、無事学校を卒業し、さらに国家試験にも合格して正看護師の資格を取得したが、以前から医療現場の規律への抵抗感を口にしており、看護師の道へは進まなかった。代わりに、札幌道頓堀劇場へ正式に所属することを選んだ。

道劇では、劇場創設者の一人である清水ひとみ氏から、その代表的な称号を継承する後継者として、徹底した指導を受けた。その努力の結果、見事『新オナニークイーン』という名誉ある称号を与えられた。後に丘乃愛唯、岬ゆうらがデビューしてからは、彼女たちと共に『道劇3人娘』と称されるようになる。

約3年間のストリッパーとしての活動を経て、2002年11月30日の渋谷道頓堀劇場での公演をもって舞台から引退した。

転身後の活動

ストリッパー引退後、2003年3月22日に開催された大槻ケンヂ氏のトークショーにゲストとして出演し、今後の活動名を本名である藤野 羽衣子に改め、俳優やモデルへと転身することを正式に発表した。

自身の表現活動の場を広げるため、自主制作レーベル『分解社』を立ち上げ、写真集の刊行や映像作品の制作など、精力的に活動を展開した。現在では、活動の範囲をさらに音楽分野へと拡大しており、ムード歌謡ロックバンド『ジプシー・ローズ』を結成し、自らヴォーカルを務めている。

多様なジャンルを横断するそのユニークなキャリアは、多くの注目を集めている。

書籍

写真集
『東京旅日記』（2003年7月、ワイズ出版）

その他
『ストリップ万歳』（2005年12月、ワイズ出版）

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