ワイズ出版

有限会社ワイズ出版について

有限会社ワイズ出版（読み方：ワイズしゅっぱん）は、日本映画に特化した専門出版社であり、1989年に設立されました。設立当初から映画に関する様々な書籍を発行し、映画ファンや業界関係者に向けて貴重な情報源を提供しています。創設者である岡田博氏は、弘栄堂書店の吉祥寺店での経験を経て、自然化粧品の通販事業を展開した後に、映画書籍の世界に乗り出した人物です。

ワイズ出版は、映画に関する書籍だけでなく、写真集や漫画、美術書なども幅広くカバーしています。特に著名なアーティストとして、荒木経惟やつげ義春、宇野亜喜良などが挙げられ、それぞれ独自の視点で表現された作品が出版されています。また、映画製作にも積極的に取り組んでおり、映画『無頼平野』や『蒸発旅日記』など、多くの作品を世に送り出しています。これらの作品は、原作や監督陣も多彩で、日本映画の魅力を引き出しています。

シリーズと出版物

特に評価が高いのは、日本映画監督シリーズです。このシリーズは、映画監督に対する長大なインタビューを収録しており、時には刊行直前や直後に監督が亡くなってしまうこともあるため、貴重な歴史的資料となっています。また、2012年には「ワイズ出版映画文庫」を創刊し、映画に関する書籍のさらなる充実を図っています。

代表作と映画製作

ワイズ出版が手掛けた映画の一例には、1995年の『無頼平野』や2003年の『蒸発旅日記』があります。これらの作品はいずれも原作から派生し、個性的な監督による映像表現が魅力です。他にも、2009年に公開された『美代子阿佐ヶ谷気分』や『へんりっく 寺山修司の弟』、さらに2017年の『なりゆきな魂』など、多様なジャンルの作品が存在します。

所在地と現在の活動

ワイズ出版の本社は、東京都杉並区阿佐谷北1-3-14の佐々木ビル201に位置しており、2023年12月には新宿区への移転が計画されています。多くの映画書籍や映画を通じて、日本映画の世界を広げることに貢献しているワイズ出版は、今後もその活動を継続し、映画文化の発展に寄与していくことでしょう。出版物の数は多岐にわたるため、興味ある作品はぜひ公式サイトを通じて確認してみてください。

関連項目と外部リンク

ワイズ出版との関連がある出版社として、北冬書房や国書刊行会が挙げられます。また、ファンや読者は公式ウェブサイトやX（旧：Twitter）を利用して、最新情報を得ることができます。

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