虎への道

虎への道

『虎への道』は、1987年にカプコンからリリースされたアーケード用アクションゲームで、海外では『Tiger Road』として知られています。その後、Amiga、Amstrad CPC、Atari STなど欧州の様々なプラットフォームや、PCエンジンに移植されました。2006年には、PlayStation 2とXbox向けソフト『Capcom Classics Collection Vol. 2』にアーケード版が収録されています。

ゲーム内容

システム

全5ステージ構成で、2周クリアするとゲーム終了となるシンプルなシステムです。プレイヤーは主人公「リー・ウォン」を操作し、誘拐された子供たちを救い出し、悪の親玉「龍拳王」を倒すことが目的です。ゲームはバイタリティー制とストック制を組み合わせたもので、初期状態では20ゲージのバイタリティーが与えられます。ステージクリア後の修行を成功させることで、最大値を4増加させることができます。また、2面クリア後の修行に成功すると、強力な「虎気功」が使用可能になります。しかし、落とし穴や吊天井など、一撃死のトラップも存在するため、注意が必要です。

アイテム

ゲーム中には様々なアイテムが登場し、プレイヤーを助けます。

武器アイテム

• - 棍：リーチは長いものの、連射力に劣る。
• - 槍：連射力に優れるが、リーチは短い。
• - 鎖鎌：リーチと連射力の中間的な性能を持つ。パワーアップすると背後への攻撃も可能になる。

攻撃補助アイテム

• - Pow：武器をパワーアップさせる。
• - 巻物：画面内の敵を全滅させる。
• - 黒水晶：一定時間無敵になる（ただし、画面を切り替えると効果はなくなる）。
• - 止：一定時間、敵の動きを止める。

その他のアイテム

• - 赤ひょうたん：バイタリティーを最大まで回復。
• - 青ひょうたん：バイタリティーを現在の体力値の半分回復。
• - 逆さひょうたん：バイタリティーが減少する。
• - 仏像、大入り袋：得点アイテム。

設定

ストーリー

物語は、中国武術の中でも最強とされる王林寺拳法の使い手、リー・ウォンが主人公です。修行の旅から帰還した彼は、王林寺が龍王拳の使い手に襲撃され、門下生が全滅、老師が重傷を負ったことを知ります。龍王は子供たちを誘拐し、王林寺の秘伝書である「虎気功の巻物」を奪っていました。老師から最後の望みを託されたリー・ウォンは、龍王を倒し、子供たちを救うため、単身敵地へと乗り込むことになります。彼は王林寺拳法の究極奥義「双頭虎気功」を会得し、龍王に立ち向かうことができるのでしょうか。

ステージ構成

各ステージには個性的なボスが待ち構えています。

• - ステージ1：巨漢 不動
• - ステージ2：幽霊坊 空怪
• - ステージ3：猿化 悟空
• - ステージ4：双肩 ブロス
• - ステージ5：帝王 龍拳

敵キャラクター

さまざまな敵が登場し、プレイヤーを苦しめます。

雑魚キャラクター

長剣男、ヤリ男、ケンボー男、キョン、アドバルーン男、ヨロイ男、忍者、吸血コーモリ、吸引ドクロ、魚人、空怪などが登場。

ボスキャラクター

野獣ガイラ、巨漢不動、魔像アシュラ、幽霊坊空怪、鷹使いレイ、猿化悟空、丸鉄、双肩ブロス、龍拳王などのボスが各ステージで待ち受けます。

移植版

PCエンジン版

PCエンジン版は、アーケード版をベースとしながらも、グラフィックやステージ構成、BGM、修行内容などが大幅に変更されています。バックアップメモリに対応しており、継続プレイが可能になりました。ほぼ別物と言えるほどアレンジされています。

スタッフ

アーケード版とPCエンジン版では、開発スタッフが異なります。

アーケード版

ディレクターにLEE WONG、藤原得郎、スペシャルエフェクトに篠原雅嗣など、多くのスタッフが関わっています。

PCエンジン版

プログラムに露木徹、デザインに粕谷小百合、サウンドに笠井治など、PCエンジン版独自のスタッフが開発に携わっています。

評価

アーケード版

グラフィックは高評価でしたが、ジャンプの空中制御が難しく、操作性については否定的な評価も見られました。

PCエンジン版

ゲーム雑誌のクロスレビューでは賛否両論がありましたが、読者投票による評価では、PCエンジンソフトの中で平均的な評価を得ています。難易度が高く、やりごたえのあるゲームとして知られています。

脚注

外部リンク

Tiger Road (英語) - MobyGames

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