虹の女神

映画『虹の女神 Rainbow Song』

『虹の女神 Rainbow Song』は、プレイワークスによるラジオドラマを基に、2006年に公開された映画です。青春時代の恋と喪失、そして再生を描いた作品で、美しい映像と音楽が観る人の心を揺さぶります。

ストーリー

物語は、映像制作会社で働く智也が、大学時代の友人であるあおいの訃報を受けるところから始まります。2人の出会いは最悪でした。智也は、あおいの友人に近づくために、あおいに声をかけたのです。映画研究会に所属していたあおいは、映画製作の資金欲しさに、智也の恋のキューピッド役を引き受けます。結局、智也の恋は実りませんでしたが、あおいが監督を務める映画『THE END OF THE WORLD』に強引に出演させられることになります。

大学卒業後、あおいは映像の勉強のためアメリカへ留学することを決めます。一方、就職できなかった智也は、あおいの紹介で同じ会社で働くことになります。あおいの想いに気づきながらも、智也は彼女をアメリカへと送り出してしまいます。

ある日、空を見上げると、かつて見た不思議な虹が現れます。あおいの告別式の日、大学時代に撮影した『THE END OF THE WORLD』の上映会が行われることになり、過去と現在が交錯する中で、2人の想いが明らかになっていきます。

キャスト

岸田智也: 市原隼人
佐藤あおい: 上野樹里
佐藤かな: 蒼井優 - あおいの妹。盲目。
麻倉今日子: 酒井若菜 - 映画研究部員。秋田弁を話す。
久保サユミ: 鈴木亜美 - あおいのバイト仲間。
森川千鶴: 相田翔子 - スピードカフェで出会う女性。
佐藤安二朗: 小日向文世 - あおいとかなの父。
佐藤ともえ: 田島令子 - あおいとかなの母。
あおいの伯母: 戸村美智子

映像制作会社SKY WALKERのスタッフ

樋口慎祐: 佐々木蔵之介 - あおいの上司。
前田: 郭智博 - 智也の同僚AD。
佐々木先輩: 眞島秀和 - 智也の同僚AD。
カメラマン小沢: ピエール瀧
田辺ディレクター: 山中聡

青葉学院大学映画研究部

尾形学人: 田中圭 - 助監督。
延島あきふみ: 三浦アキフミ - 録音担当。
服部次郎: 尾上寛之 - 撮影担当。

映画『毒ガスパニック』

監督: 青木崇高

その他
司会者: 半海一晃 - スピードカフェの司会。
DJ坂上みき: 坂上みき - ラジオDJ。
CD店店長: 佐藤佐吉

スタッフ

原作: 桜井亜美
脚本: 桜井亜美、齊藤美如、網野酸
プロデュース: 岩井俊二、橘田寿宏
音楽: 山下宏明
監督: 熊澤尚人
主題歌: 種ともこ「The Rainbow Song 虹の女神」

映画撮影のエピソード

映画の主な撮影は、成城大学のキャンパスで行われました。これは、監督の熊澤尚人自身が成城大学の卒業生であり、大学の雰囲気が作品のイメージに合致したためです。撮影はゴールデンウィークを利用して集中的に行われました。また、劇中に登場する一万円札の指輪の作り方がパンフレットに掲載されています。

主人公たちが自主映画を撮影した公園や土手、アルバイト先のレコード店は、岩井俊二監督の作品「リリイ・シュシュのすべて」や「花とアリス」などでも使われた栃木県足利市がロケ地となっています。

書籍

『虹の女神 Rainbow Song』（2006年9月、幻冬舎）
『虹の女神』（2006年10月、幻冬舎コミックス）
『虹の女神 PHOTO BOOK Rainbow Song』（2006年10月、ぴあ）

ラジオドラマ

2005年には、本作のラジオドラマ版が制作されました。ラジオドラマ版のキャストと映画版のキャストは一部異なります。

外部リンク

プレイワークス・戯作通信
映画『虹の女神』公式ページ
『虹の女神』DVD公式ページ
虹の女神 Rainbow Song - allcinema
* 虹の女神 Rainbow Song - KINENOTE

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