蜂谷薫

蜂谷 薫（はちや かおる）

蜂谷薫は1945年10月30日に北海道函館市で生まれ、神奈川県横須賀市に移り住んだ日本のフリーアナウンサーです。彼は元々毎日放送に所属しており、特にMBSラジオの中央競馬中継での実況で広く知られています。

来歴・人物

早稲田大学の政治経済学部を卒業し、1969年に毎日放送にインターンとして入社。同期には緒方憲吾らがいます。入社早々からスポーツアナウンサーとして活動し、1970年には中京競馬場で競馬実況デビューを果たしました。1980年代以降は、2005年の定年退職までMBSラジオの競馬や競艇中継を主な舞台として活躍し、ミスターシービーやシンボリルドルフ、ナリタブライアンの三冠達成の瞬間も実況しました。このため、彼は「競馬実況のスペシャリスト」としての地位を築いています。

退職後も中央競馬の実況から引退し、『ラジオ関西 パーフェクト競馬!』やMBSラジオの『サンデー競馬中継 みんなの競馬』などでリポーターや進行役を務める傍ら、「早耳マイク 蜂谷薫」というコラムを大阪スポーツに寄稿していました。また、長年にわたり「週刊競馬ブック」のラジオCMでナレーターとしても活躍しました。さらに、住之江競艇中継の実況やFM住之江のパーソナリティとしても名を馳せるなど多彩な活動を展開しています。

近年では、中央競馬GI競走の展望イベントや栗東トレーニングセンターの競走馬調教公開の司会としても知られるようになっています。2012年からは同窓の野村啓司がパーソナリティを務めるラジオ番組『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』にも不定期でゲストとして出演しており、オーディエンスに親しみを持たれています。特に2012年には、福島競馬場で約5年ぶりに実況を担当し、競馬ファンからの期待に応えました。2022年にはMBSラジオでの年末スペシャルで、15年ぶりに阪神競馬の実況を行うなど、現役への復帰も果たしています。

趣味

趣味にはマラソンと園芸があり、1987年にホノルルマラソンでフルマラソンに初挑戦したことをきっかけに、これまでに170以上の大会に参加しています。さらに、大阪の女子競艇選手・五反田忍も彼の誘いでマラソンに挑戦したというエピソードも持っています。

エピソード

MBS在籍時には、「1分間に1000文字を語れる」という驚異的なスピードと明確な口調で名実況を生み出しました。1991年から1995年の間は、日曜日の競馬中継のタイトルに自身の名前を冠したことでも知られています。特に定年退職当日には、第132回天皇賞（秋）の実況を担当し、その瞬間を見守ったファンたちに脳裏に焼き付けられました。

また、MBSアナウンサー時代には同局の人気番組『あどりぶランド』にも出演し、ウォーキングやマラソンの企画を通じて仲間との絆を深めていきました。彼は、特に1987年にグアムマラソンに初出場した際において、自身の実力を証明。過去の経験が彼の競馬実況に活かされることとなり、競馬界だけでなく幅広いジャンルで知られる存在となりました。

まとめ

蜂谷薫は、競馬実況の第一人者として多くの人に支持されてきたアナウンサーであり、今なおその活躍の場を広げているプロフェッショナルです。彼の名前は、これからも競馬ファンにとって特別なものとして記憶され続けるでしょう。

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