蟹江篤子

蟹江 篤子とは

蟹江 篤子（かにえ あつこ）は1949年2月9日生まれのフリーアナウンサーで、名古屋を拠点に活動しています。彼女のキャリアは名古屋市に根ざし、地元のラジオ番組での活躍が広く知られています。元々は東海ラジオ放送のアナウンサーとして、その後フリーランスに転向し、多くのメディアで重要な役割を果たしています。

学歴と初期のキャリア

愛知県東海市出身の蟹江は、南山中学校、南山高校を経て南山大学を卒業しました。1971年4月に東海ラジオにアナウンサーとして入社し、ここで彼女のライフワークとも言える『ミッドナイト東海』のパーソナリティを務めることで、人気を確立しました。以後、彼女は『ぶっつけワイド』という昼のワイド番組で、松原敬生と10年以上のコンビを組み、さらなる名声を得ました。

長寿番組「かにタク言ったもん勝ち」

彼女が1997年4月から出演を始めた『かにタク言ったもん勝ち』は、平日・午前中・日曜朝など多様なタイムスロットで放送され続け、四半世紀以上にわたって聴取者に愛される長寿番組となりました。このプログラムでは彼女の明るく、親しみやすいキャラクターがリスナーからの支持を集めています。特に、タクマと呼ばれるパートナーとの掛け合いが人気で、彼からは「蟹江姉さん」と親しみを込めて呼ばれています。

音楽とその他の活動

蟹江はラジオのパーソナリティとしてだけでなく、オリジナル曲にも関わっています。『ぶっつけワイド』で制作した「しあわせの糸」という曲を歌いながら、リスナーとのつながりを深めてきました。2008年末に放送された『かにタク』では、25年ぶりにこの曲が流れ、懐かしい思い出を呼び起こす瞬間となりました。

定年退職後も『かにタク』に出演し続け、現在の番組活動においてもラジオCMのナレーションを行い、クリエイティブな声の仕事を継続しています。また、絵本の読み聞かせなども行い、子供たちとのあたたかい交流を大切にしています。

さだまさしとの関係

シンガーソングライターのさだまさしとの関係も興味深いエピソードです。さだがまだ無名だったキャンペーンの中で、蟹江が彼の楽曲をプログラムに積極的に取り上げ、大ヒットに導いたことがあります。この絆は後に、さだが東海ラジオに関わる際にはしばしば蟹江と共演するきっかけともなりました。2007年には、NHKの番組に突如出演し、観客として一時的にパーソナリティとしての役割を果たしたこともありました。

その他のメディア活動

最近では、名古屋市営地下鉄の駅構内放送でも蟹江の声が流れています。これにより、彼女の存在はさらに広がっています。著書としては、『夜と万年筆 ミッドナイト東海・朗読コーナーの本』があり、聴取者とのつながりを深めた際の経験を綴った本でもあります。

現在

蟹江篤子は現在も『かにタク言ったもん勝ち』のパーソナリティとして活躍し、名古屋を中心に多方面で活動を続けています。彼女の温かい声と親しみのあるキャラクターは、多くのリスナーに愛され続けています。

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