行田市駅

行田市駅の概要

行田市駅（ぎょうだしえき）は、埼玉県行田市中央に位置する秩父鉄道秩父本線の駅です。この駅は、1921年に北武鉄道の羽生 - 当駅間が開業する際に「行田駅」として開業し、後に秩父鉄道に合併されて現在の名称に改称されました。駅番号はCR06です。行田市駅は市の中心からやや離れていますが、周辺には重要な施設が立ち並び、地元の交通の要所として機能しています。

歴史

行田市駅の歴史は、開業から100年以上を迎えます。1921年4月1日、北武鉄道が羽生から当駅間を開業したことを契機に行田駅としてスタートしました。翌年の1922年8月には、当駅と熊谷を結ぶ区間も開通し、秩父鉄道との合併により現名に改めました。1966年6月1日には、国鉄高崎線の行田駅が開業したことに伴い、行田市駅に改名されました。

1980年には跨線橋が完成し、駅も橋上駅舎となりました。これにより、駅北口が利用開始され、一部の留置線が駐車場などに転用されました。2022年3月12日からは、ICカード「PASMO」が導入され、同時に無人化されました。

駅構造

行田市駅は、島式ホーム1面2線の地上駅で、橋上駅舎を持っています。無人駅であるため、任務を委託していた期間は管理駅が熊谷駅でした。待合室は改札横とホーム上にあり、一部設備にはエアコンが設置されていません。駅構内には旅客用トイレがなく、南口の階段脇に公衆トイレがあります。

また、スマートフォンで運行情報を確認できるモニタが設置されており、駅の発車時刻や到着時刻などが表示されています。ただし、急行「秩父路」の運行が廃止された後も、2023年3月18日から再び当駅への停車が復活し、利用者の期待に応えています。

利用状況

行田市駅の乗車人数は、2000年代以降に減少傾向にあります。かつては行田市の地場産業が活発で、1965年には1日あたり3,620名という利用者数を記録しましたが、2010年代中盤にはその数が4分の1ほどにまで減少しました。それでも、2020年度のデータでは、秩父鉄道の37駅中、6位という位置を維持しています。

駅周辺

行田市駅は市役所に近く、重要な公共施設に恵まれていますが、中心部からはややアクセスが難しい立地にあります。周辺には行田警察署や文化会館、博物館などが点在し、賑わいを見せています。特に南口には足袋産業の繁栄期を思わせる風景が広がり、アーケード街も近くにあります。

一方で北口は、忍川に面しており、開けた感じのする空間が広がっています。こちらにはタクシーのりばやバスのりばがあり、地元の移動手段として利用されていますが、タクシーの常駐はありません。

交通アクセス

行田市駅は、南口から徒歩数分の位置にあるバス停が利用可能で、朝日バスが運行しています。また、ここからさらに徒歩移動することで多くの系統にアクセスすることができます。駅周辺の道路や施設も整備されており、地域の交通拠点としての役割を果たしています。

閉じに

行田市駅は、歴史とともに地域に根付いた重要な駅です。さまざまな施設が周囲に立ち並び、地域の方々の生活を支える役割を果たしています。今後も地域の発展とともに、その役割はさらに重要になっていくことでしょう。

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