表参道/二子玉川/Never Never Give Up

「表参道/二子玉川/Never Never Give Up」

「おもてさんどう」「ふたごたまがわ」「ネバーネバーギブアップ」と読むこのシングルは、女性アイドルグループ、チャオ ベッラ チンクエッティにとって通算18枚目、メジャーデビューからは10枚目となる作品です。2015年7月8日にアップフロントワークス内のレーベル、PICCOLO TOWNから世に送り出されました。

このシングルは、グループにとっていくつかの重要な節目を記念する一枚となりました。所属レーベルがそれまでのポニーキャニオンからアップフロントワークスへと移った後の第一弾シングルであり、またグループ名が「THE ポッシボー」から「チャオ ベッラ チンクエッティ」へと変更されてから初めてリリースされた作品でもあります。さらに、メンバーの秋山ゆりかが参加した最後のシングルとなった点でも、ファンの記憶に残る一枚と言えるでしょう。

収録されているのは、タイトルの通り性格の異なる3つの楽曲です。1曲目の「表参道」は、KANが日本語詞をつけたフランスの有名なシャンソン「オー・シャンゼリゼ」（原曲のタイトルは「Waterloo Road」）のカバーバージョンです。原曲の作詞・作曲はMichael Antony DeighanとMichael Wilshaw、日本語詞はKAN、編曲はMt.3が手掛けています。続く「二子玉川」は角田崇徳が作詞・作曲し、鈴木俊介が編曲を担当。「Never Never Give Up」は、つんく♂が作詞、和田俊輔が作曲と編曲を担当した楽曲です。

このシングルは、計6種類の形態でリリースされました。ミュージックビデオを収めたDVDが付属する初回生産限定盤が1種類と、通常盤がAからEまでの5種類です。特筆すべきは通常盤で、それぞれに特定のメンバー（A盤：秋山ゆりか、B盤：岡田ロビン翔子、C盤：後藤夕貴、D盤：橋本愛奈、E盤：諸塚香奈実）がフィーチャーされた「表参道」のアカペラバージョンが追加で収録されています。これにより、ファンはそれぞれのメンバーの声に焦点を当てたバージョンを楽しむことができました。

また、このシングルのリリースに際して、特定の予約特典も用意されました。2015年6月25日までにポニーキャニオンショッピングクラブを通じて全6形態を同時に予約購入すると、2015年5月30日に五反田ゆうぽうとで行われたライブの模様を収めたスペシャルDVDが特典として提供されました。

楽曲制作には多くの才能が関わっています。「表参道」ではMt.3がプログラミングとコーラス、秦誠が追加プログラミング、手島いさむがエレクトリックギターを担当。「二子玉川」では鈴木俊介がギター、ベース、プログラミングを兼任し、五十嵐宏治がアコースティックピアノ、久保田薫とMt.3がコーラスを務めました。「Never Never Give Up」では和田俊輔がプログラミング、新良エツ子がコーラス、naguromuがギターを担当しています。衣装協力はMarbleeが行いました。

移籍と改名という大きな変化を経たグループの新たなスタートを飾るにふさわしい、バラエティ豊かな楽曲と、メンバーそれぞれの個性を打ち出した形態展開が特徴的なシングルと言えるでしょう。

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