袋井市立聖隷袋井市民病院

袋井市立聖隷袋井市民病院について

静岡県袋井市に所在する「袋井市立聖隷袋井市民病院」は、地域医療の一翼を担う公立病院です。本院は袋井市が設立主体であり、その運営管理は指定管理者制度に基づき、社会福祉法人聖隷福祉事業団によって行われています。この連携体制により、公的な医療ニーズへの対応と、社会福祉法人が培ってきた専門的な医療・福祉サービスの提供を両立させています。

設立の背景と役割

当院は、2013年5月に新たな地域医療提供体制への移行に伴い開院しました。これは、従来の袋井市民病院と掛川市立総合病院が統合され、「掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター」として掛川市に新たに設立された流れを受けたものです。当院は、その際に旧袋井市民病院が使用していた施設の一部を活用して誕生しました。

当院が現在主に担っている機能は、地域における回復期・慢性期医療および在宅療養支援です。具体的には、急性期病院での治療を終え、病状が安定した患者さんの転院を受け入れ、継続的な医療や看護を提供しています。また、集中的なリハビリテーションを必要とする方々に対する回復期リハビリテーションや、長期療養を目的とした入院にも対応しています。さらに、在宅での療養生活を支えるための医療的な支援も行っており、これにより急性期医療と地域・在宅医療とをつなぐ重要な架け橋としての役割を果たしています。

沿革

当院の歩みは以下の通りです。

2013年（平成25年）5月: 旧袋井市民病院の施設の一部を利用して開院。同時に、社会福祉法人聖隷福祉事業団（本部：静岡県浜松市）が袋井市から指定管理者としての指定を受け、病院の運営管理を開始しました。
2014年（平成26年）9月: 長期療養に対応するための療養病棟が開設されました。
2016年（平成28年）4月: 回復期における集中的なリハビリテーションを提供する回復期リハビリテーション病棟が開設され、リハビリ医療体制が強化されました。

これらの病棟開設を経て、当院は急性期後のケアや在宅復帰支援といった役割をより専門的に担える体制を整備してきました。

診療科

当院では、以下の診療科を設けています。

脳神経外科
整形外科
内科
リハビリテーション科
耳鼻咽喉科

これらの診療科を通じて、主に入院患者さんや外来での専門的な治療・リハビリテーションニーズに対応しています。

交通アクセス

当院へのアクセスは以下の方法があります。

公共交通機関: JR東海道本線袋井駅のバスターミナル1番のりばから、秋葉バスサービスの秋葉線または秋葉中遠線に乗車し、「袋井市民病院」バス停で下車してください。所要時間は約15分です。
自家用車: 東名高速道路を利用する場合、袋井インターチェンジからは約5分、掛川インターチェンジからは約15分で到着します。

関連事項

当院に関連する主な組織や場所は以下の通りです。

袋井市
掛川市・袋井市病院企業団立中東遠総合医療センター
* 社会福祉法人聖隷福祉事業団

袋井市立聖隷袋井市民病院は、地域における医療連携の一環として、中東遠総合医療センターとも連携しつつ、回復期・慢性期医療や在宅療養支援の拠点として重要な役割を果たしています。今後も地域の医療ニーズに応えるべく、その機能を発揮していくことが期待されます。

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