装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語

概要

『装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語』は、1997年10月30日にタカラ（現在のタカラトミー）によってリリースされたPlayStation用の3Dシューティングゲームです。本作は、サンライズの人気テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』を基にした外伝小説を元にしています。家庭用ゲーム機向けのボトムズ作品は、スーパーファミコン版の『装甲騎兵ボトムズ ザ・バトリングロード』以来、4年ぶりに登場しました。

プレイヤーは架空の主人公を操作し、バトリングというバトルを繰り広げながら機体をカスタマイズし、物語を進行させることが特徴です。原作に登場するキャラクターたち、例えばケイン・マクドガルや彼の愛機である青の騎士、さらにはクリス・カーツの黒き炎といったキャラクターも多数登場し、それぞれとの対決が可能です。キャラクターデザインは、原作と同様に幡池裕行が担当しています。さらに、初回限定版には「DMのスコープドッグ」が同封されています。

ゲームシステム

ゲームプレイは主に4つのモードに分かれています。ストーリーを追体験できる「ストーリーモード」、原作小説に登場したキャラクターとの対戦が楽しめる「ブルーナイトモード」、操作の練習ができる「トレーニングモード」、そして他のプレイヤーと戦う「対戦モード」です。

特に「対戦モード」では通信機能を利用したマルチプレイが可能で、プレイヤー同士で直接対決することができます。ストーリーモードでは、マッチメーカーと契約し対戦を重ねることで、敵に勝利するごとに「知名度」というパラメータが上昇し、様々なイベントが発生します。酒場に行けば新たな敵と遭遇することもあり、勝利すればアイテムやATの獲得チャンスもあります。

AT（アーマードトルーパー）のカスタマイズが可能で、入手したパーツを使用してオリジナルの機体を作り上げることができます。ただし、改造ができない機体も存在します。アクション要素として、射撃武器や格闘武器の他にAT特有の動作も再現されています。

ストーリー

物語は百年戦争が終息した後に、一人のAT乗りがボウの街に流れ着くところから始まります。彼はバトリングという競技に挑み、青の騎士と並び称される強豪として名を馳せていきます。しかし、その名声は多くの人々の視線と欲望を引き寄せ、さらにはメルキアを脅かす異能結社の危険もはらんでいます。

登場キャラクター

物語には多数のオリジナルキャラクターが登場し、個性豊かなAT乗りたちが物語に彩りを添えます。主人公は流れ者のAT乗りで名前を自由に設定でき、彼が成長する様子が描かれていきます。他には、クリス・カーツ率いる異能結社のメンバーである美少女AT乗りエリーナ、地域のマッチメーカージオなどさまざまなキャラクターたちが登場し、互いに関わりを持ちながら物語が展開されます。

このように、魅力的なキャラクターたちとバトリングというスリリングなアクションが融合した本作は、ファンから高い評価を受けている作品となっています。

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