裏モノJAPAN

裏モノJAPAN：アンダーグラウンドな世界を深く掘り下げる月刊誌

「裏モノJAPAN」は、株式会社鉄人社より毎月24日に発売される月刊誌です。その名の通り、世の中の隠れた側面、アンダーグラウンドな世界、そして様々な業界の裏側を大胆に暴く内容で知られています。アダルト系のグラビアページを巻頭カラーで掲載するなど、刺激的なビジュアルとセンセーショナルな情報で、多くの読者を魅了してきました。

三才ブックスからの独立と誌名変更

「裏モノJAPAN」のルーツは、1990年代前半に三才ブックスから発行されていたムック本シリーズ「裏モノの本」にあります。元々はラジオ番組の情報誌を刊行していた部署が、その休刊後に「ムック班」として再編され、このシリーズを手掛けました。1998年には隔月刊誌としてリニューアルされますが、3号で終了。その後、鉄人社に移籍し、1998年12月号に月刊誌「裏モノマガジン」として創刊されました。しかし、「モノ・マガジン」を発行する他社からのクレームにより、1999年2月号からは現在の「裏モノJAPAN」へと誌名が変更されました。

雑誌の特徴：常識を覆す、衝撃的な内容

創刊当初は、三才ブックス時代の「裏モノの本」を踏襲し、世間の常識を覆すような情報を中心に構成されていました。しかし、その後は風俗業界に関する特集記事や、出会い系サービスの実践ルポ、裏ビジネスの紹介など、より刺激的な内容へとシフトしていきました。日本の裏社会を垣間見せるような、過激なレポートの数々は、同誌ならではの魅力となっています。

さらに、「裏モノJAPAN」の特徴として、北尾トロ氏による長期連載の存在が挙げられます。氏の連載は、雑誌の趣旨とは異なる独特なスタイルで、多くの読者から支持を集めました。また、無銭旅行や海外風俗旅行、あいりん地区への長期滞在といった、体当たり取材に基づくルポルタージュも掲載。その大胆な企画は、多くの読者に衝撃を与え続けました。特に、北尾氏の裁判傍聴記は単行本化、漫画化、映画化、ドラマ化と、様々なメディアで展開されるほどの人気コンテンツとなりました。

多様な連載記事と読者との交流

「裏モノJAPAN」では、数多くの連載記事が掲載されています。例えば、「クレイジーナンパ大作戦20」、「目からウロコのSEXテクニック」、「日本の危険地帯をゆく」、「ドキュメント 逮捕！」、「一家心中があった春日部の4DKに家族全員で暮らす」、「リアル精神疾患ルポ 僕らはみんな病んでいる」など、多岐にわたるテーマが取り上げられています。これらの記事は、多くの場合「裏モノJAPAN編集部」名義で掲載されていますが、中には個々のライターの名前が明記されているものもあります。

読者との交流も盛んに行われています。三才ブックス時代から続く読者ハガキへの対応や、新宿ロフトプラスワンで開催された「裏モノの世界」や「裏モノナイト」といったイベントは、編集部の熱意と読者への感謝が感じられる取り組みです。イベントでは、誌面には掲載されないような、よりコアな情報が公開されるなど、熱心な読者にとって魅力的な企画となっています。

まとめ

「裏モノJAPAN」は、その過激な内容と独特の世界観で、多くの読者を魅了し続けている月刊誌です。アンダーグラウンドな世界や業界の裏側を深く掘り下げ、常識を覆すような情報を提供し続ける姿勢は、他の追随を許さない存在感を確立しています。今後も、読者の期待を裏切らない、刺激的な内容を届けてくれると期待されます。

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