裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー

裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー

『裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー』は、1990年に公開されたコメディ映画で、ボブ・ローガンが監督を務め、レスリー・ニールセンが主演を果たしています。この作品は、1974年の名作ホラー『エクソシスト』を基にしたパロディで、オリジナル作品の恐怖を笑いへと変える試みがなされています。

作品の概要

本作では、レスリー・ニールセンが演じるジェバダイア・メイアイ神父が主人公となり、彼はかつて悪魔に取り憑かれた少女ナンシー（リンダ・ブレア）を救った経歴を持っています。彼女は、悪魔を祓われた後、平穏な家庭生活を築いているはずでしたが、17年後に再び悪魔が姿を現します。映画では、ニールセンのコミカルなキャラクターが際立っており、彼のユーモラスな演技が視聴者を引きつけます。

とはいえ、日本では本作は劇場公開されず、ビデオ版のみがリリースされていましたが、2007年にDVDとして再発売されました。このDVDのジャケットは『裸の銃を持つ男』に似たデザインで、視覚的なユニークさが多くのファンを惹きつけています。また、日本版の予告編は『奥様は魔女』のオープニングを模しており、独特のユーモアが加わっています。

あらすじ

物語は1973年、悪魔に取り憑かれた少女ナンシーが登場する場面から始まります。激しい悪魔払いの儀式を経て、ジェバダイア神父が悪魔を打ち負かすことに成功しますが、その後17年。ナンシーは家族を持ち、平穏な生活を送っていました。しかし、ある日テレビを見ていると、再び悪魔が彼女に取り憑く不幸が訪れます。

彼女の夫や家族はナンシーの異変に驚き、事態は深刻化していきます。新米神父のルーク・ブロフィ（アンソニー・スターク）は、悪魔払いの任務を任されますが、経験不足から苦戦を強いられます。悪魔のひどい悪態に悩むブロフィ神父は、メイアイ神父を頼って再び協力を求めます。

本当に再び訪れる悪魔との対決。今度はテレビを通じて中継されるという異色の展開も加わり、緊迫感と笑いが交錯するシーンが続きます。メイアイ神父とブロフィ神父のやり取りや、ナンシーの状況をめぐる騒動は、笑いや興奮が絶えない瞬間を演出します。まさにホラー映画のパロディとして、オリジナルの名作への愛情が込められた作品となっています。

キャスト

本作には多彩なキャストが揃っており、演技陣の熱演が光ります。レスリー・ニールセンに加え、リンダ・ブレア、ネッド・ビーティ、そしてアンソニー・スタークなどが脇を固め、それぞれが特有のキャラクターを魅力的に演じています。日本語吹替にも豪華な声優陣が起用されています。

結論

『裸の十字架を持つ男/エクソシストフォーエバー』は、パロディ映画の中でも特に感情豊かで、多くの笑いを提供する作品です。オリジナルのホラー映画へのオマージュを感じさせつつも、独自のユーモアを全編に散りばめた本作は、視聴者に強い印象を残しています。

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