製粉協会

製粉協会（Japan Flour Millers Association: JFMA）は、日本の小麦粉業界を代表する団体です。その主な目的は、小麦粉の安定的な供給と品質の維持・向上を図り、製粉業界全体の健全な発展に貢献することにあります。

製粉協会の設立と変遷

製粉協会の前身は、1939年1月に設立された「小麦輸入協会」です。第二次世界大戦中から戦後にかけて、小麦の輸入管理と配給が重要な課題であった時代背景がうかがえます。その後、1947年8月24日には、大中型製粉業者間の親睦を深めることを目的とした「製粉倶楽部」が設立されました。そして、1953年6月に「製粉協会」へと改称され、現在の形となりました。

製粉協会の活動内容

製粉協会は、小麦粉の安定供給と品質維持のために、以下のような多岐にわたる活動を行っています。

需給に関する調査・研究: 小麦粉の需給動向を正確に把握し、安定供給のための対策を講じています。
品質管理: 小麦粉の品質に関する自主基準を設定し、その遵守を推進することで、品質の維持・向上を図っています。
技術開発: 製粉技術の向上に関する調査研究や、技術者の育成支援を行っています。
広報活動: 小麦粉に関する正しい知識の普及や、小麦粉製品の消費拡大のための広報活動を展開しています。
関係機関との連携: 政府機関や関連団体と連携し、業界の課題解決や発展に向けた取り組みを進めています。

会長企業

製粉協会の会長は、業界を代表する大手4社（日清製粉、ニップン、昭和産業、日東富士製粉）の社長が持ち回りで就任しています。これは、大手企業が業界全体を牽引し、その発展に貢献するという意思の表れと言えるでしょう。

会員構成

製粉協会の会員は、大中型の製粉業者で構成されています。会員各社は、それぞれの経営指標に基づいて事業活動を行いながら、協会全体の活動にも積極的に参加し、業界の発展に貢献しています。

関連団体

製粉協会は、以下の団体とも連携しながら、業界の発展に取り組んでいます。

日本プレミックス協会：プレミックス製品の製造業者団体
* 製粉振興会：製粉業界の振興を目的とした団体

製粉協会は、日本の食文化に欠かせない小麦粉の安定供給と品質維持を通じて、社会に貢献している重要な団体です。

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