日東富士製粉

日東富士製粉株式会社

日東富士製粉株式会社は、東京都中央区に本社を置く日本の食品メーカーです。製粉業と外食事業を事業の中核として展開しています。

概要

日東富士製粉は、日清製粉、ニップン、昭和産業とともに、製粉大手4社の一角を占めています。2020年度の販売シェアは、日清製粉が39.5%、ニップンが24.2%、昭和産業が9.5%、日東富士製粉が7.5%となっています。2006年4月に日東製粉株式会社と富士製粉株式会社が合併して発足しました。2007年には株式公開買付けにより三菱商事の連結子会社となり、2018年には東証二部に上場していた増田製粉所を完全子会社化しました。

事業内容は、小麦粉、ふすま、ミックス粉、食品の製造販売を行う「食品及び製粉事業」、小麦を保管する「倉庫業」、ケンタッキーフライドチキンや牛角などのフランチャイズによる店舗経営を行う「外食事業」、原料・製品を運送する「運送事業」などです。2021年3月期の連結売上構成は、食品及び製粉事業が83.6%、外食事業が16.1%となっています。冷凍食品メーカーの海外進出に対応して、ベトナムとタイに工場を展開しています。

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、東証一部から中堅企業向けのスタンダード市場へ移行しました。

主な製品

家庭用小麦粉製品：薄力粉、中力粉、全粒粉、ホットケーキミックス、むしパンミックス、すいとん粉
業務用小麦粉：製パン用、製菓用、中華麺用、日本麺用
業務用ミックス：製パン製菓用、スナック用、惣菜用
業務用冷凍生地：冷凍ピザ用、冷凍マフィン用

製品の特色

三菱商事を経由して販売するBtoB製品が主力です。製品の大部分は、取引先である食品メーカー、外食チェーン、ベーカリーなどにより加工された後に一般消費者に流通します。そのため、スーパーやコンビニの店頭で日東富士製粉の名前を見かけることは少ないですが、取引先のニーズに対応した企画提案を行うことにより、付加価値が高い小ロットの小麦粉、ミックス粉の生産を得意としています。

沿革

1899年：茂木金蔵らが熊谷石原に熊谷製粉会社（石原製粉所）を設立。
1906年：松本真平が熊谷製粉会社を引き受け「松本米穀店製粉部」とする。
1914年：松本米穀店を法人化し、埼玉県熊谷市に松本米穀製粉株式会社として設立。
1930年：松本米穀製粉が名古屋製粉と群馬県新田製粉を合併し日東製粉株式会社に名称変更。
1941年：岳麓製粉株式会社が静岡県清水市に設立。
1949年：静岡県食糧品工業を富士製粉株式会社に名称変更。
2006年：日東製粉が富士製粉を合併し、日東富士製粉株式会社に名称変更。
2007年：三菱商事の連結子会社となる。
2018年：増田製粉所を完全子会社化。
2022年：東京証券取引所の市場区分見直しにより、東証一部からスタンダード市場へ移行。
2025年：本社を新川三幸ビルから東京ダイヤビルティング5号館へ移転予定。

事業所

本社：東京都中央区
中央研究所：東京都大田区
工場：東京工場（東京都大田区）、埼玉工場（埼玉県熊谷市）、静岡工場（静岡市清水区）、名古屋工場（愛知県知多市）
営業所・出張所：仙台営業所（宮城県仙台市）、埼玉事業所（埼玉県熊谷市）、静岡出張所（静岡市清水区）、名古屋営業所（愛知県知多市）、北陸出張所（富山県射水市）、大阪営業所（兵庫県神戸市）、広島出張所（広島県広島市）

関係会社

国内：日東富士運輸、さわやか、隅田商事、増田製粉所、兼三
* 海外：Nitto-Fuji International Vietnam Co.,Ltd.、Nitto Fuji International (Thailand) Co.,Ltd.

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