裾取り

裾取り（すそとり）

裾取りとは、大相撲の決まり手の一つです。相手が仕掛けてきた投げ技に対し、防御と同時に相手を倒す技であり、高度な技術と判断力が求められます。

技の概要

相手が投げを打ってきた際、片手で相手の足首を外側から掴み、体勢を崩して倒すのが裾取りです。相手のバランスを崩し、自分の体勢を有利に保ちながら倒す必要があるため、瞬時の判断力と的確な動きが不可欠となります。名前の由来は、相手の着物の裾にあたる部分を掴んで倒すように見えることに由来します。

近年の事例

近年では、裾取りが見られる機会は比較的少なくなっていますが、過去には以下のような事例があります。

2013年11月場所4日目、結びの一番：横綱 日馬富士が豊ノ島に対し、裾取りで勝利。
2015年3月場所7日目、十両の取組：里山が大栄翔に対し、裾取りで勝利。

リスク

裾取りは、成功すれば相手を大きく崩すことができる強力な技ですが、同時にリスクも伴います。体勢が崩れた状態で行うことが多いため、怪我につながる可能性もあります。

2012年9月場所：里山が德勝龍に対し裾取りを決めましたが、その直後に里山自身が大怪我を負い、翌日から休場を余儀なくされました。

まとめ

裾取りは、相撲の決まり手の中でも特に技巧的な技の一つです。近年では見かける機会が減りましたが、高度な技術と判断力が求められる奥深い技であると言えるでしょう。リスクもあるため、使いこなすには熟練が必要です。

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