複合粒子

複合粒子とは

複合粒子とは、素粒子の複合体である粒子の総称です。これは、それ以上分割できないと考えられている素粒子（または基本粒子）と対をなす概念です。素粒子物理学の分野では、研究が進むにつれて、これまで素粒子とされていたものが実は複合粒子であることが判明する場合があります。

複合粒子の例

複合粒子の代表的なものとして、以下のものが挙げられます。

ハドロン
原子核
原子
分子

ハドロン

ハドロンは、強い相互作用によって結合したクォークの複合体です。ハドロンは、フェルミ粒子であるバリオンとボーズ粒子である中間子に分類されます。これらの粒子は、粒子加速器を用いた衝突反応によって生成される、不安定な複合粒子です。

1964年に[マレー・ゲルマン]]とジョージ・ツワイクによって提唱されたクォークモデルによれば、ハドロンはクォークから構成されています。陽子や中性子は2種類のクォーク（アップクォークとダウンクォーク）から構成されています。1947年に宇宙線からK中間子が発見され、4種類のクォークの存在が確定しました。現在の素粒子モデルとして最も一般的な標準模型では、クォークの種類は6種類と予言されており、実験によってその存在が確認されています。クォークの種類については、[クォークの一覧を参照してください。

原子核

[原子]]核は、バリオンである陽子および中性子から構成されています。陽子と中性子はまとめて核子と呼ばれます。原子核の各種類はそれぞれ特定数の陽子と中性子を含み、核種または同位体と呼ばれます。核反応は、ある核種から別の核種に変換する反応です。詳細については、[核種の一覧を参照してください。

原子

[原子]]は、化学反応を起こす最小の中性粒子です。原子は、原子核とその周りの電子雲から構成されています。原子核の領域は原子の大きさに比べて小さいですが、ほとんどの質量を占めています。原子の各種類は特定の化学元素に対応します。今日までに118の元素が発見されており、そのうち118の元素が正式名称を持っています。詳細については、[周期表を参照してください。

分子

[分子]]は、物質の物理的特性を保ちながら非素粒子が分解される最小の粒子です。分子の各種類は特定の化合物に対応します。分子は2つ以上の原子から構成されています。詳細については、[化合物一覧を参照してください。

関連項目

標準模型
束縛状態

外部リンク

* 核子を作っているもの - クォークの相互作用についても。

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