西京信用金庫

西京信用金庫の概要

西京信用金庫（さいきょうしんようきんこ）は、東京都新宿区に本店を構える信用金庫です。この金融機関は1992年に、大同信用金庫と共栄信用金庫の合併によって設立されました。1992年以前の歴史を振り返ると、その起源は1918年にさかのぼります。この年、内藤新宿町共済信用購買組合として設立され、その後1921年に有限責任山手信用購買利用組合に改組されました。さらに、1934年には新宿信用組合へと名称変更されました。このように、長い年月を経て発展してきた信金の一つとなっています。

沿革の変遷

1951年には中野信用組合と合併し、大同信用組合に改称。その後、信用金庫法に基づいて大同信用金庫へと移行し、共栄信用組合は共栄信用金庫に改組されました。1992年、両信用金庫が合併し、西京信用金庫として新たなスタートを切ることになります。また、2002年には破綻した都民信用組合および東京食品信用組合から店舗の譲渡を受け、地域サービスを拡大しました。2018年には設立100周年を迎え、地域社会への貢献を強調しています。

営業地区と店舗について

西京信用金庫は、東京都の23区を中心に活動しており、小金井市や小平市などの周辺地域にも展開しています。店舗の数は多数あり、特に本店は新宿区新宿四丁目に位置しています。西側に多くの店舗を展開している中で、銀座支店が唯一東側に位置する店舗となっています。

防災への取り組み

西京信用金庫は、他の金融機関にはない珍しい特性を持っています。それは、全国の金融機関の中で唯一日本防災プラットフォームに加盟している点です。地域の防災力向上のために積極的に取り組んでおり、毎年東京新聞にその活動が取り上げられるほどです。これまでに「防災対策説明会」や「防災・耐震セミナー」を開催し、地域の商店街や町内会向けに防災イベントを実施しています。

防災を考慮した金融商品

防災定期預金も特長の一つで、預金者は自己負担なしで地域の防災に貢献することが可能です。金庫が負担する一部を利用して、災害時に必要な物資を購入し、備蓄するという仕組みがあります。また、「西京防災対策『そなえ』」という融資商品では、耐震診断や補強工事に必要な資金を提供しています。

街づくり・防災プラザ

さらに、本店には「街づくり・防災プラザ」が設置されており、地域住民が災害に強い街づくりを理解するための資料や展示物が整えられています。地震に対する備えや建物の耐震化についての情報を提供し、住民の防災意識を高める活動を行っています。

課題と展望

西京信用金庫は、JICAからの要請を受け、海外の防災担当者に日本の取り組みを紹介する活動も行っています。多国籍の防災責任者に対し、積極的に日本国内での防災への取り組みを情報提供しています。

その他の特徴

同信金は、マスコットキャラクター「サイの京子ちゃん」を持ち、かわいらしい形で地域の親しみを誘っています。金融へのアクセスの良さと地域に密着した活動が評価されている西京信用金庫は、今後も地域社会における活動を展開し続けるでしょう。

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