西光院 (柏市)

西光院（さいこういん）

西光院は、千葉県柏市に所在する真言宗豊山派の寺院です。詳しい創建年代は明らかになっていませんが、16世紀後半から17世紀初頭にかけて建立されたという説が有力です。歴史を感じさせる境内には、数多くの石仏が点在しており、訪れる人々の心を和ませます。また、西光院は牡丹の名所としても知られ、春には美しい花々が境内を彩ります。

篠籠田の三匹獅子舞

西光院で毎年8月16日に行われる「篠籠田の三匹獅子舞」は、この地域で非常に有名な伝統芸能です。篠籠田は古くからの稲作地であり、この獅子舞は雨乞いの祭りとして、元禄時代に始まったと伝えられています。三匹の獅子が勇壮に舞い踊る姿は、見る者を魅了します。1974年（昭和49年）には「篠籠田三匹獅子舞保存会」が結成され、この貴重な文化を後世に伝えるための活動が行われています。そして、翌年の1975年（昭和50年）には、千葉県の無形民俗文化財に指定され、その価値が広く認められるようになりました。

交通アクセス

西光院へは、東武バスを利用するのが便利です。「三間」バス停で下車し、そこから徒歩約5分の距離に位置しています。公共交通機関を利用して、気軽に訪れることができます。

参考文献

• - 流山市立博物館友の会 編『楽しい東葛寺社事典（東葛流山研究第34号）』崙書房、2016年

西光院は、歴史と文化が息づく場所であり、地域の人々にとって大切な心の拠り所となっています。美しい自然と伝統芸能が調和するこの場所を訪れて、静かで豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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